始動
いつの間にか俺は、どこぞと知れぬ町に近い林の中に立っていた。
状況がわからない。
さっきまで俺は、公式のコンテストに出品するために徹夜してガンプラを作って塗装やその他もろもろをしていたのだが、いつの間にか寝てしまっていた…
と思っていたのだが、全く違くて何故か眠る直前にポーズをとらせていたサザビーの姿をしているのである。
状況がよくわからんので、色々と触ってみたり木を殴ってみたりした。
触っても金属の装甲に触れるだけで、殴ったら木が殴った所が粉砕して倒れた。
そして、なんか目の前に飛翔物体があるんですが。
ミサイルっぽい。
ついさっき、何となく使い方がわかってきたので、サザビーのメイン兵装である、ビームショットライフルを出現させる。
ロックオン。
撃ったらちゃんとビームが出て、ミサイルが爆発した。
ちなみに、IS備え付けの電子説明書を見ていたら、色々すごい物らしく、そして原作では飛べないモビルスーツが飛べるので、嬉しいですなぁ。
どうやら、たくさんミサイルが発射されてこの町に着弾しようとしているらしい。
で、そこに白いIS。
剣だけでミサイルを迎撃しているが、そんな剣一本ではいずれ落としきれなくなる。
というわけで、俺も参戦することにした。
「天照戦人、サザビーで出る!」
ちなみに、名前に関して文句や哀れみ等は不要。
俺だって名字がこんなんだっていうのは罰当たりな感じでやだよ!
戦人なんて、元ネタが某有名なヒーローさんから取ってるんだよ!?
というのは置いて、さっさと助けますか。
「助太刀する!」
ビームショットライフルを、とにかくミサイルに当てる。
そして、腹部の拡散メガ粒子砲をぶっぱなして、次々とミサイルを落としていく。
そういえば、ファンネル使ってみよう。
あったし。
だが、使えるか……だなぁ。
「ファンネル…!」
あっ、展開した。
マジか!?
そして、俺は直感とイメージでファンネルに指示を出す。
「行け!ファンネル!」
ファンネルが、飛んでいく。
そして、ビームが撃たれてミサイルをドンドン落としていく。
妨害がないのが幸いして、俺は安心してファンネルの扱い方の感覚を覚えられる。
ー篠ノ之束sideー
「な、なんで…!」
束は、突然乱入してきた赤いISを見て、驚愕した。
ISの開発者、篠ノ之束は何を思ったかひとつの町に世界中のミサイルを撃たせて、ISの輝かしいデビューを果たそうとする計画だったのだが…
「あんなIS、私の造ったものにも、知っているものでもない!」
思わず叫んでしまうほど、予想外の事であった。
突如出現した赤いISは、織斑千冬の操るISと共にミサイルを迎撃している。
未知の存在は、篠ノ之束という人間の形を持った【天災】を苛立たせ、邪魔でしかなかった。
「ちーちゃん、アイツを殺してね」
ーoutside
何故か発現したニュータイプ能力の直感で剣撃を避けながら、俺は考えていた。
急に攻撃してくるもんだから、慌てたなぁ。
酷いもんだ。別に敵対したわけでもないのに。
あっ、でも俺の存在は色々と邪魔になるよな。
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