ソレスタルビーイングと少女
あれから半年。
白騎士事件と呼ばれた、ミサイル迎撃の時から一年ほどたった。
俺は、あのあと世界各国を旅してYouTubeなるもので生計を立てていた。
題材はもちろんガンダム。
無駄に便利なISもあって、それなりのペースで配信し、チャンネル登録数が着実に増えていった。
リアルロボット系アニメの真髄である、ガンダムがこの世界にないのは悲しいが、だからといってなにもしないのはダメだ。
というわけで、YouTubeで自作のガンプラでコマ撮りをしてアップしている。
ちなみに、俺は赤い彗星と呼ばれていた。
何故なら、赤き彗星のようにその場を去ったから、とからしい。
そんなんで、シャア大佐の異名を名付けないで。
不敬罪で殺される。
YouTubeでは、原作と同じストーリーをガンプラで再現し、3Dも混ぜ合わせて作った。
前世でプログラマーとか、マッサージ師とか色々やっててよかった。
なので、人気になるほどお金が懐に入ってきて、最終的には日本円で一億超えた。
やべぇ。
あんまりお金を使わなかったのもあるが、貯まりすぎだろ。
我ながらありえないとしかいいようがない。
そんなんだがら、テレビ出演とかも果たしてしまった。
まあ、時の人だな。
で、現在はソレスタルビーイングの真似事をここアラビアとかでやるのです。
目の前に、問答無用で住民を殺戮するIS操縦者たち。
しかも、目と口が笑っている。
心の底から。
こういうやつは、死ぬより辛い目に合う方が簡単だ。
「粛清する!」
サザビーにISを装着し、拡散メガ粒子砲で攻撃する。
突如の赤い彗星の出現に、相手側は驚くがすぐに撃ってきた。
が、そんなものは軽く避けれる。
白騎士の方がまだ動きがいい。
「ファンネル!」
ファンネルを展開し、オールレンジ攻撃で相手を蹂躙する。
そして、そうこうしているうちに相手はエネルギーを切らして、ISから強制離脱される。
そこで、彼女らの人生は終わりだ。
「殺しを笑ってやるやつは殺されるよりも辛い目に合っても問題ないよなぁ!?」
「や、やめろぉっ!?」
ビームショットライフルを隊長らしき人物に向ける。
こいつが一番楽しんでた。
「そ、そんなもので撃ったら…!」
「それが撃っちゃうんだよなぁっ!?」
はい、まるっきりゾルダン様のパクリです。
ビームショットライフルを、隊長の足に撃って焼き焦がす。
「アアアアァァァーーーッッ!?」
あまりの痛みに、失神しかける隊長。
確かISの条約とかあったみたいだが、今の俺には関係ない。
だって、身寄りもないただの浮浪者で異世界人だもの。
「おめぇらも食らえ」
「ギャアァッ!?」 「ヒッ!?イィィー!?」
「アウッ!?」 「アッっ……!?」
十人十色の反応で、それぞれ気絶したりなんとか痛みに堪えたりと、たくましい女性たちだが、殺しを平然で笑ってやるやつはどうであろうとぶっ殺す。
その夜、寒い砂漠で多数の女性の悲鳴が遠くから聞こえたというオカルトチックな噂が流れたらしい。
ちなみに、彼女たちは生きているが精神をズタズタにしたので再起はほぼ無理だろう。
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