ハーメルン
ソードフロンティア・オンライン
4

「やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてよ!やめてーーーー!!!!!!」

アスナは声を上げる。彼女が声を上げたせいで、牢屋で眠っていた他の奴隷たちも目を覚ます。

「だったら、どうすればいいのよ・・・・頑張れば頑張るほど、みんな離れていく・・・」

「・・・・・・・・・。」

「みんなと一緒に帰りたい・・・・みんなの力になりたい・・・・どうしたらいいのよ・・・・・・どうしたら・・・・・」

「・・・・さあな。それは自分で考えるんだな。それが出来なきゃ、お前はこのまま腐っていくだけだ。」

それだけ言うと、拓也は立ち上がる。

「拓也!」

「拓也さん!」

一緒に建物に忍び込んだリーファとシリカがやってきた。

「拓也、そろそろ時間よ。」

リーファは拓也にカードを差し出す。

















「・・・・・・助けてください・・・・。」

「???」

拓也はアスナに視線を戻す。

「私は、やらなきゃいけないんです。どれだけ傷ついても、孤独でも・・・・みんなをリアルに返さなきゃいけない。今まで散々酷いこと言ったこと、謝ります。本当にごめんなさい。だから、だから、助けて、下さい。お願い・・・しま・・・す・・・」

ぽろぽろと大粒の涙を流しながら、アスナは必死に謝った。それを見た拓也は、

バシッ

カードキーで牢屋の扉を開け、彼女にそっと手を差し伸ばす。リーファとシリカも優しい笑顔でアスナを見つめる。

「!?」

アスナは、涙と鼻水でクシャクシャになった顔を、恐る恐る上げた。そして

「・・・・・・・・・・・。」

差し出された手を取り、再び歩き出す。












「よし、早く鍵を!」

「はい!」

「うん!」

拓也たちは手分けして他の牢屋の鍵を開ける。

ブーン!!ブーン!!

「あ!!」

突然壮絶な爆音と非常事態を告げるサイレンが建物中に響き渡る。

「あそこだ!逃がすな!!」

見張りのレッドプレイヤーたちがやってきた。

「見つかった!逃げるわよ!!」

リーフアを先頭に奴隷たちは走り出す。

「拓也さん?」

拓也は、レッドプレイヤーたちに視線を向ける。

「シリカ、みんなを連れて先に行け!!」

「どうするんですか?」

シリカの質問に答えず、拓也はそのまま走り出す。両拳に炎を纏いながら。






















その頃、別の部屋では・・・・・

「メルキューレモン様、脱走者です!」


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