ハーメルン
白兎が精霊に愛されているのは間違っているだろうか?
白兎と弱点


「あれから、ベル様もお酒をお飲みになりませんでしたからね」

「次がいつになるか分かんないし、絶対に譲れない!!」

「私も、負ける気なんて無いからね!!」

そう意気込む精霊たち。それを見てヘスティアは何か嫌な予感がして精霊たちに問いかける


「き、君たち・・・何をする気だい?」

「??そんなの決まってるでしょ?」


 リディヤはヘスティアの問いに当たり前のことのように返す。他の精霊たちも同じように


「「「「「大切な(ベル)を取り返しに」」」」」


 全員が既に酔っぱらったベルの被害者だった


~~~


 そして現在に至る。あれから精霊たちはアイズのもとに赴き、いつの間にかアイズの腕の中で眠っているベルを渡すように要求した。しかし、アイズはベルを渡そうとはしなかった。精霊たちはそれを予想していたのか、実力行使にでた。アイズは常に腰にさしているデスペレートで迎撃した


 ベルを近くの椅子で作った簡易ベットに寝かせ、毛布も掛けて。その間は精霊たちも動きを止めていた


 ―――そこから先はまさしく地獄であった


 神にも等しい力を持つ精霊、その中でも頂点に君臨する大精霊5人とオラリオでも上位の力を持つ≪Lv5≫の冒険者が戦うのだ。周りが無事であるはずがないだろう。ある者は戦いの余波に巻き込まれ、ある者は戦いを止めようとして返り討ちにあった


 建物自体は壊れていないが、食堂は壊滅状態だ。そこはうまく加減をしているのだろう



 そして、それぞれの最後の力を振り絞った攻撃が食堂の中心でぶつかり合う


 瞬間、空間が眩い光に包まれ、ものすごい衝撃波が周りに広がる。その衝撃波に巻き込まれ、人が弾き飛ばされる


 光がおさまると、立っている者は誰もいなかった。6人の少女は食堂の中心で力尽きたように倒れている


 食堂だった場所に響くのは、瓦礫が崩れる音と、白兎の安らかな寝息のみだ


 後日、食堂は何とか修繕されたがアイズさんはリヴェリアさんからの説教で、精霊たちは修繕作業の手伝いをすることになった


 ・・・・僕はというと精霊たちと一緒に修繕作業の手伝いをおこなった。そしてなぜかレフィーヤさんも。なぜかと聞くと、こんなことになったのは元を辿れば自分のせいだから、ということらしい


 ・・・・ちなみに僕は神様とロキ様から今後絶対に酒を飲んではいけないと言われた




 ―――いや、なんで!!!!!!!????????

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