ハーメルン
白兎が精霊に愛されているのは間違っているだろうか?
白兎と遠征 2
どれ程時間が経ったであろうか、ティオナがようやく離れる。二人の唇の間を唾液の線がひいていく。ベルは口を拭いながら、パクパクと口を開く
「な、ななななななななにを………!?」
ベルの問いにティオナは頬を真っ赤に染め、うっとりとした顔でベルを見つめる
「………ずるいよ、白兎君…ううん、ベル」
「へ?」
いきなり、ずるいと言われたベルは何のことか分からず間の抜けた声を出す。だがティオナは構わず続ける
「せっかく抑えてたのに……あんな戦いを魅せられたら、我慢なんて出来っこないよ………」
ベルは未だにティオナの言っていることが分からない。絶賛混乱中のベルであったが、まだこれで終わりではなかった
「………ねえ、ベル」
「は、はいぃ!?」
ティオナのただならぬ雰囲気に、ベルは姿勢を整えながら答える。そんなベルにティオナは――
「私、キミのこと好きになっちゃった」
「…………………………へ?」
17階層にはベルの間の抜けた声がやけに大きく響いた
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