ハーメルン
英雄伝説 月光の死神(書き直し)
再会と別れ

 カレル離宮を離れて帝都に来た私達。レンが来るまで時間を潰してから空港へ行くと、丁度山猫号が到着。レンが勢いよく私に向かって飛び降りてくる。


「こ、こらレン!」


 慌てて受け止めるのと同時にレンは思いっきり抱きついてくる。久しぶりに会った影響か、何時もより甘えてくる。それこそ子猫みたいに。


「危ないよレン。いきなり飛び降りるなんて」
「お姉ちゃんなら受け止めてくれるって信じてるから」


 信頼してくれて何より。それにしても見ない間に少し大きくなったかな?身長も高くなって少し重……っと女性に重いは言ったらダメだ。


「思ったより早かったね。ジョゼットもありがとう」


 甲板に居た1人の女性にお礼を言う。ジョゼット・カプア。カプア特急便帝都支部の支部長で元空賊。あの人ともリベールに謝りに行った時に会って仲良くさせて貰ってる。


「気にしないでアリア。ボクも君に会いたかったし。帰るついで」
「いつもお疲れ様。それじゃあレン。リューズの事はお願いね」
「任せて頂戴。今日は泊って明日帰るから。リューズもいい?」
「……」


 レンが聞くと、リューズは少し頬を含まらせながらドレスを引っ張る。どうやらレンが私に甘えている事が気に食わない様子。妬いているのかな。


「ドレスが伸びるわリューズ。いくら取られているからって。お姉ちゃんも随分懐かれたわね」
「レンより素直で接しやすい」
「あら?レンは素直よ」
「そうだね。未だに私と一緒に寝たいって言うし」
「っ!そ、そんな事ないわ」


 頬を赤く染めながら否定するレン。私としてはそろそろ姉離れして欲しいが、まだまだ先だろう。久しぶりに会って甘えている時点で。


「さて、改めてリューズの事はお願い。事が終われば迎えに行くから」
「了解。それと頼みたいことは端末に送ってあるから」
「ん。リューズもいい子にね」


 優しく頭を撫でて微笑む。リューズは恥ずかしいのか顔を逸らしレンも離れる。後の事はレンに任せてリベールに向かうのを見送り、トリスタへと戻って行った。





ーーーーーーーーーーーーーーー




「ふぅ。久しぶりの学生寮……ん?アリサ?」
「あ……。おかえりリア」


 学生寮に帰って来て最初に会ったのはアリサ。私の帰りを待っていたようだ。どうして待っていたのか気になるが、先日の話を思い出し、少しニヤケながら言った。


「上手くいったみたいだね。よかった」
「えぇ。気に入って貰えたわ。所で貴女は何処に行ってたの?」
「クロスベル。知り合いがいたから会いに」
「そうなの。でも最近大きな事件があったような……」


 そういえばクロスベルタイムズに大きく載っていたね。あまり興味ないけど、情報源としては役に立つ。


「ふふ。その辺りは私達には関係ないかな」
「そうね。今は士官学院の授業とかに付いて行くので精一杯だし」
(激務で慣れてる身からしたら楽なんだよね……)


 確かに授業のレベルは高いけど、結社の任務の方がきつい。頭を使わないといけないし、潜入任務とか神経使うし。今の方が気楽でいいかな。

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/3

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析