ハーメルン
英雄伝説 月光の死神(書き直し)
VSリィン・マキアス・ユーシス

「うぅ……ん?もう朝……」


 強い朝日で目が覚める。今日は実技試験と次の特別実習場所を発表する日だけど調子が優れない。クロスベルから帰って来た日に見た夢が頭から離れないから。


「外の世界の存在かぁ……」


 心当たりがるのはマクバーンと私の持つ魔剣・ディスキャリバー。加えて盟主から使徒や執行者に与えられる外の理の得物。あまり興味が無いとは言わないけど、知りたいと思う。本当にゼムリアの外に世界があるのか。


「どうして士官学院に来てから夢を見るのだろう?教授に暗示を施されている訳でもない。そもそも精神耐性が異常だから不可能だけど」


 だとするとあの精霊さんがまだ私の中に居る。力を託しても何かしらの形で残っているのか。もしかするとあの力もう一段階上があるのかもしれない。


「少し試してみよう」


 抱きしめていたみっしぃ人形を枕の隣に置き、鏡の前に立つ。結界を貼って外に気配を漏れないようにしてから力を開放。黒い闇が全身を覆い、髪が銀色に染まり、目が黄金色に輝く。


「……恐ろしいほど落ち着いてる。強い自分ではないと制御出来ない筈なのに」


 それは良い事だと思う。使うたびに恐怖を感じていたら前には進めない。自分の力すら満足に扱えないのかって女神の元でレオンハルトに笑われる。


「今は大丈夫かな。油断はできないけど」


 力を抑え姿を元に戻す。それから結界を解除して制服に着替えた後、壁に立てかけてある鞘に納めた魔剣を後ろ腰に携える。魔導銃は左腰に携えて準備完了だ。


「よし。今日も頑張ろう」


 髪を束ね、士官学院へと向かった。






ーーーーーーーーーー






「それじゃ早速始めるわよ!」


 予定通り実技試験を始めるサラ。前回と同じ戦術殻を呼び出すが、少し形状が変わっていた。そういえば教授も自分好みに形を変えていた。そう言った意味では実技試験に持ってこいだろう。


「最初はアリアを除いたA班よ」
「え?」
「アリア以外……?」
「……」


 嫌な予感しかしないんですけど……。あれか、自由行動日にクロスベルに行ったり、オリビエや姫様に会っていたことを怒っているのかな?だとすると面倒事を頼まれるよね。


「何かしたのリア?」
「さぁ?取り合えず頑張って」
「勿論よ」


 気合い十分のアリサ。他の3人も特別実習の時と同じ様に連携したら大丈夫だろう。流石にあの大猿よりは格下だからね。


「では始め!」


 実技試験が開始する。私の予想通り、リィン達は戦術リンクを駆使して難なく突破。サラは満足そうに頷いていた。ケルディックでの事を知っているから当然と言えば当然だろう。
 問題B班だった。1人多い筈なのに悪戦苦闘。その理由は間違いなくマキアスとユーシス。前回の特別実習も散々だったってサラが愚痴ってたのを覚えてる。


「理由は分かってるわよねアンタ達?」
「……くそ」
「……ちぃ」



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