ハーメルン
英雄伝説 月光の死神(書き直し)
普通は難しい。

 中間テストは問題なく終了。正直な所ちょっと難しかったぐらいで苦戦はしなかった。因みにクロウは真っ白に燃え尽きているのをトワと確認した。それから一週間が経ち、テスト結果とクラス平均が張り出され見に行こうと思ったが、その前にクロウの結果を見に行くことに。


「えっとクロウは……ん?何かとても悔しがってる?」


 それだけ悪い結果だったのかと思い見ると、クロウの順位はⅪ位。結構いい結果……と思ったが、確かⅩ位以内でご褒美だったか。まぁいい。頑張ってたのは見てたし少しは飴を上げてもいいだろう。


「惜しいねクロウ。けど頑張ってたのは見てたから今度秘境デートしよっか」
「秘境デートって……まぁいいか。日にち……は来月の自由行動日で良いか。場所はどうする?」
「ん。それはこちらで決めて置く」
「了解。んでお前の結果は?」
「あぁ。今から見に行くよ」


 クロウと一緒に結果を見に行く。既に多くの人が張り出された紙の前にいて、今の位置からは全く見えないが、とても悔しそうにしているマッキーの姿が見える。これはもしかしてエマがトップか。流石に私がトップなわけないから。


「ここに居たのねリア。Ⅰ位おめでとう。しかも満点じゃない」
「え?満点?」
「取り合えず見に行こうぜ」


 生徒の間を通り抜け張り紙の前に。自分の名前を探すと、一番上に私の名前はあり、その下にマッキーとエマの名前があった。そして点数は1000点と全部満点だった。


「思わぬところに伏兵が……」
「まさか満点を叩きだすなんて……」
「……(逃げよう)」


 とても嫌な予感がした私はクロウとアリサに一言言って逃げた。きっとよからぬことが起きるはず。ただの学生である私は基本的に首を突っ込まない。当然だが執行者の私も裏稼業の私も。だから今目の前で起きている私達の実技試験なのにもかかわらず、何故かパトリックと取り巻き一行とリィン達の対人訓練とか私の知った事ではない。
 

(士官学院のレベルって結構高い筈なんだけど。どうして満点……)


 手を抜いたわけではないし、本気でやった訳ないのだけど。暫く普通に学生を楽しもう。今回は偶然だ偶然。
 などと思っていると、グラウンドの方からパトリックの罵声が響き渡る。そんな事私はどうでもいいし、リィン達に何か言ってるけど私に気にしない。この程度は学生生活では日常茶飯事……。


「特に貴様が一番気に食わん!」
「……ん?」


 おや?パトリックが私の方に指を指している。一体何か彼にしただろうか?思い当たる事はないしそもそも会う事がない。彼のお父さんとも面識ないし。


「貴様が傭兵まがいの事をしている事を僕は知ってるんだぞ!汚らわしい女が学年一位など認めるか!どういった方法で士官学院に入ったのか知らんが、貴様のような奴が居たら士官学院の評価が下がる!」
「……(め、めんどくさ……)」


 どうやって裏稼業の事を知ったのかは知らないけど、とにかくめんどくさい人だという事は分かった。こういう相手はあまり気にしない方が良いし無視するのが最善だ。リィン達との決着はついているし、早急に教室に戻って貰おう。


「ねぇサラ。もう実技試験は終わってるよね?彼らもそろそろ戻らないと匣眼鏡……じゃなくてトマス教官にお説教されるけど?」

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