ハーメルン
英雄伝説 月光の死神(書き直し)
いざリベールへ

 朝早く。いつもの私服に着替えた私はサラと、アリサを追いかけてきたシャロン・クルーガーに一言言ってから帝都に。ここからリベール行きの飛空艇……ではなくジョゼットの山猫号に乗ってリベールへ。勿論お礼に私が作った苺のタルトを作って渡している。ヨシュア達にもう少し豪華な物を。そんな感じでリベールへと向かっているのだが少し時間が掛かりそうなのでジョゼットとお話をしていた。


「成程ね。それで事情を聞きにリベールに行くのか」
「そう言う事。因みに誰にも言ってないから楽しい事になりそう」


 リベールには伝えていない。その方が楽しいから。今からでも目に浮かぶよ。エステルが叫びながら驚く姿を。


「どれぐらいかかりそう?」
「あと5分ぐらいかな。ゆっくりしてて」


 定位置に着くジョゼット。私は甲板に移動して風に当たる。基本的に転移での移動が基本の私にとって飛空艇の風は滅多に感じ取れない。特に山猫号は珍しいタイプだから尚の事だ。


「アンゼリカが持っている導力バイクも中々よさそうだね。製品化したらアリサに値だってみようか」


 出来る事ならタダで……は無理かな。予想だけど買った値段より改造費の方がかかりそう。お金はそれなりに持ってるけど改造費って馬鹿にならないし……。入手手段も非合法だしね。


『アリア。そろそろ到着するよ』
「おっと。もう到着か」


 船内に戻り数分。山猫号が着陸し、ジョゼットにお礼を言ってから首都グランセルへ。クローゼさんに挨拶をしたいけどそれは後。周囲に誰もいない場所に移動して転移術でロレントにあるヨシュアの家の前に転移する。


「おや?人の気配がしない」


 という事は誰もいないのか。これはギルドの支部に顔を出す必要がある。ロレント支部か。これならオリビエを連れてくるべきだったかな?色々と黒い歴史が復活するだろう。丁度いい薬だ。


「あれぇ?リアさん?」
「あ……エステルさん?」


 背後からツインテールの女性……エステル・ブライトに声を掛けられる。手に紙袋を持っている所を見ると買い物帰りだろうか。だけどタイミングとしては丁度良かった。


「おはようエステルさん。今日は休み?」
「うん。ヨシュアは用事があってツァイスにいるわ。どうしたのいきなり?確か士官学院に通ってるよね?今の時間は授業中だと思うけど?」
「今日と明日は休みを貰ってる。少し聞きたい事があって。出来ればヨシュアやティータも居てくれると嬉しい」
「もしかしてレン……しかいないわね。いきなり荷物を持って出ていったと思えば……」


 エステルのこの様子。どうやらレンは誰にも言わずに飛び出していったようだ。レンにしては珍しい行動だろう。


(行かないで……か)


 ルシオラの占い。レンが見た夢。とても嫌な予感がする。占いはあくまでも占い。当たる確率は知れているが、彼女の占いは予知の様な物だ。確実に当たると言った方がいい。少なくとも私は外れた頃が無いからだ。


「取り合えずあの2人に会いに行こうか。あたしも今から行く予定だし。ちょっと待ってて」
「あ、うん」


 家に入って行くエステル。少し待つと愛用の棒と一緒に姿を現し、ツァイスに向かう前にロレント支部に。あちらに向かう事を伝えるようだ。私は入るわけにはいかないので外で待っていたのだが、ここに思いがけない人物が姿を現すのだった。

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