ハーメルン
英雄伝説 月光の死神(書き直し)
特別実習ケルディック編②

 実習日2日目。皆より早く起きた私は、1階で紅茶を飲んでいる。サラの言っていたライ麦のビールも飲んでみたいけど、私は今年で19歳。未成年で飲むと先生のアングリアハンマーが落ちてくる(過去に経験済み)。ちょっとぐらいなら許して欲しいけど。


(それにしても帝国の紅茶は美味しいね。流石にレンが淹れた紅茶には遠いけど)


 お茶と言えばレンかな。彼女の開くお茶会(外を除いて)で出すお茶はおいしい。毎回同じかと思えば少し違い、お菓子を用意する身とすれば結構大変だ。


(私は楽しいけど)


 一気に紅茶を飲み、カップを返却していると、2階からリィン達が降りてくる。朝の挨拶を交わし依頼を受け取っている事を話していると、≪風見亭≫の中にウエイトレスが慌てて入ってくる。その後に大市で騒ぎが起きていると言い、リィン達は飛び出していく。


「あー……慌てて出ていかなくても」


 こういう時こそ冷静に対応しないといけないのに。こんな調子だと先が思い知らされる。っと、私も行かないと。
 遅れて宿を出て大市に、その途中で領邦軍とすれ違い、嫌な予感がした私は大市に急いで向かう。大市では先日争っていた2人とオットー元締めがリィン達と話している。


(これは……)


 近くに視線を向ける。その先には壊れたお店がある。という事はもう一つの方も壊されているのか。どう考えても誰かの仕業だが……。


(怪しいのは領邦軍。裏にいる連中の事を考えると……)
「アリア。これから依頼をこなしてから今回の事件を調べるわ」
「了解アリサ(笛の事も頭に入れておこう)」


 リィンを中心に調査を開始。壊れたお店を調べてから今日の依頼を終わらせある場所へ向かう。向かったのは自然公園だ。その自然公園の前には商人が売る予定だった品物が落ちてあった。


「どうやら当たりね。後は……」
「中に入るだけだけと鍵がかかってるみたい」


 頑丈な鍵で門は閉じられている。ラウラが大剣を取り出し壊そうとするが、リィンが静止して居合斬りで鍵を音を立てる事無く斬り落とす。


「凄い。音もなく斬れたわ」
「凄くないよ。八葉の初伝の技だから」
「だがいい物を見せて貰った」
(抜刀術……)


 成程。八葉の抜刀術は静止して放つのか。私は動きながら放つから初めて見るタイプだ。以前戦った≪風の剣聖≫は早い動きでかく乱してきたし。


「さぁ行こう。魔獣の気配があるから注意して進むぞ」


 リィンを先頭に進み始める。途中で何度も魔獣と遭遇し、臨機応変に立ち回りつつ戦術リンクを駆使して撃破。最奥付近まで順調に進んだところで人の気配を感じ取り揃って足を止める。


(気配は四つ……いや、もう1人奥にいるか)


 覚えのある気配。これは注意しよう。リィン達は気付いていないみたいだし、先にいる盗賊団へ突入する準備をしている。


「よし行くぞ皆」
「「「おぅ!」」」
(さて、何が出るかな?)


 リィンを先頭に突入。盗賊団たちは驚きつつも銃を構える。私は一歩下がった所でリィン達を的確にサポート。前衛のリィンとラウラの活躍もありあっけなく撃破する。

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