ハーメルン
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FILE-04 乱れ咲き散る桜の花弁

「…また、男を殴っちゃた」
南真夜は目の前の男子生徒を殴り倒してそう言った、
小中高全寮制一貫校でもある『青空女学院』は3学期終業式の日、 体育館で
院長が突然、4月から共学校とする、 と宣言した為。
勿論多くの生徒は猛反発した、 白瀬貴崎日く『攻め守りで言ったら無謀な攻め
だな』の言葉通りの結果だった。
其れから卒業生では無いけど多くの女学院生徒は其処を去った、 半年以上
もう直ぐ一年位前に去った二宮純朱に続き麗華までもが、彼女が去る前に
「此処を去ろうと想わないの?」 と言われたが、 結局踏み止まった。
この様な無謀な計画を招いた理由は室井恵美の死とは無関係だった、 本当の
理由は『ある人物』の存在故たった。其れに因って其れが発覚するのを恐れて
の事だったのだが
残ったのは1クラスにも満たない中等部3年と1、2年の高等部数人だった。
4月から来たのは試験運用の為に来た高等部の生徒数名、 あくまで試験運用の
為か。制服のはそのままに為ってる
目の前で殴った人はその試験運用の男子生徒だ、
「…分かってるんだったら、 いい加減にしてくれない?」 られた男子はそう
言いながら起き上がり去って行った。
彼女は昔とは違う環境に恐怖しながら過ごす事に為った、
そして男子の中でこんな噂をする者が居た、
「…なあ…あの子が 『紅桜』じゃないのか?」 と
『紅桜』とは言わば都市伝説にも為った青空女学院の最強の不良の二つ名だ
った
その人は何時も標的にされた女子生徒の味方のフリをして自分では手を出さ
ず仲間に遣らせている、 紅桜の正体を知った人は絶望した。
…昔紅桜の正体を調べつきとめようとした教師が居た、 が学校側はその教師
を地方に飛ばした。 それは何故かその理由は『ある人物』の存在からだった
様は『紅桜』の名を欲しいままにした女子生徒は無自覚だが『ある人物』の後
ろ盾が在ったからに他ならない、
南真夜はそんな男子生徒の後指を指されながら生きていた。
其れから約1年、 3月のHRにて、 教壇に居た教師が突然
「え~誠に申し上げ難いが、 今学期をもって『青空女学院』は閉口に為った」
そう教師が残念そうな口調でそう言った
「やった之でこの苦しみから抜けたせる」 彼女は心から安堵した、
今の南の心は将来の進路等如何でも良かった。 ただこの苦しみから抜け出し
たい、其れがけだった
それから程なくして『青空女学院』は廃校に為った、
次は何処の高校にするか母と相談した、 彼女は当然女子校と考えてたが。 母は、
「なら~其れなら此処ね~」 と『出要学園入学の案内』と書かれた本を持って
た、
彼女はそれを取って本の内容を確認する、 本を持ったままテーブルにき付
けながら言った、
「母さん、 之共学校しゃ無いの!私は女子校と想ってたのに!」
「え~でも、 真夜だって男子と上手くいってたじゃないの?」
「違うの!」
「でも其れじゃあ何時までも真夜の『男性恐怖症』は治らないままだし将来に
大きな支障をきたすしね」
南真夜 17歳、男性生恐怖症を抱えたまま高校生活最後の1年を男子の存在に怯
えたまま迎えるのだった。
FILE-04 fin

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