堕ちる聖女
18階層の騒動後。俺とアイズは負傷と疲労から休息を取っている間にフィンさんらが後始末をしてくれたおかげでその後は当初の予定通りの探索ができた。流石にこの大人数でもあり効率的にかなり稼げたのでとてもいい機会だった。ただ、アイズはずっと不調のようで最終日に至ってはリヴェリアさんと二人で深層に残る始末........
一応無事に帰ってきたことは聞いたが色々と気になることがあるのは事実。だが、同じファミリアでもない俺が首を突っ込むのは違うだろう。
だが、そのことはさておき今日は新しい剣についてだ。先の戦いで一本失ってしまった以上新しい剣を作る必要がある。それに加え獄炎をこれから使っていくにあたり剣の負荷を考えれば不壊属性は必須だ。元々、獄炎の使用を控えていたのは剣の耐久を考慮してでもある。それに遠征も不壊属性が必要となるようなのでちょうどいい機会だろう。
どんな剣を作ってもらうか........そんなことを考えて専属鍛冶師の所に向かっていると
「あれ?アミッドさんですよね?」
「はい........って、ノクスさんこんにちわ」
そこにいたのはおそらく私服姿と思われるアミッドさんがいたのだ
「こんにちわ。今日はもしかして休暇ですか?」
「はい。突然主神からそう言われ診療所を追い出されてしまいどうすればいいかわからず散歩していたところです」
「そうなんですか?普段休暇とか何してるんですか?」
「休暇........そうですね新しい調合や診療所にいることが多いですかね」
(それって休暇なの?普通に働いてるんじゃ.........)
どうやら見た目通りのストイックな人らしく改めてそこまで仕事に尽くせる彼女に尊敬を抱いていると彼女は興味を持ったように問いかける
「ノクスさんは休暇などはどのように過ごしますか?」
「そうですね............ホームでアルテミスとのんびりお茶したり、アルテミスと買い物したりですかね?」
「アルテミス様と.........仲がいいのですね」
「?はい。あとは今日みたいに専属鍛冶師のとこに行くとかですかね」
一瞬どこか不機嫌そうだったような..........そんなことの疑問を持ちつつ質問に答える
「武器や装備を見たりと言うことですか?」
「はい。結構好きなんですよ」
「そうですか..............よろしけれえば私もついていっても構いませんか?」
アミッドは少し考えた後そうノクスに尋ねる。予定がない彼女にとって第一級冒険者にあたるノクスの装備や専属鍛冶師と言うのに興味があるからだ。
「全然かまいませんけどいいんですか?」
「はい。ノクスさんの休日と言うのに興味があるので」
「そうですか.........なら行きましょうか」
こうして二人は歩き始めるのであった
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