ハーメルン
麻帆良の小さな戦士たち【旧版】
ep.09 LBCS、戦闘開始

学生寮への帰り道、のどかはヴァンパイアキャットのLBCSに襲われた。そこにネギが現れ、ヴァンパイアキャットに攻撃をしかける。

「待てーー! 僕の生徒に何をするんですかー!」
「もう気付いたか……」
「ラス・テル・マ・スキル・マギステル、魔法の射手・ソードビット!」
「ハルベルトガード!」

「くっ、ガードされたか!」
「驚いたぞ。必殺ファンクションの代用とはいえ、凄まじい威力だな……」

「えっ!? き、君はウチのクラスの…エヴァンジェリンさん!?」

「10歳にしてこの力……さすがは奴の息子だな」

「LBCSを使えるってことは、あなたも魔法使いですね? なぜこんなことを……」
「私にかけられた呪いを解くためだよ。ネギ先生、おまえの血もいただく!」
「戦うしかないんですね……LBCSコネクト、K・アーサー!」

「武装したか。なら手加減はせんぞ!」

ガキィィン

「K・アーサー……奴と同じとは、面白い!」

ギリギリギリギリ

「奴って、父さんのことですか!?」
「お父さんの話が聞きたいか? 私を捕まえたら教えてやるよ」

ドスッ

「くぅっ」
「痛くはないだろ。LBCSの魔力が守ってくれてるんだからな」

「こっちで音したよね?」
「喧嘩とちゃう?」

「この格好を見られたらまずいな……仕方ない、氷結・武装解除!」

パキィィン

「うわぁっ!」

「あっ! ネギと本屋ちゃん!」
「しまった、逃げられた! LBCSも解除させられたし」
「えるびー、なんやて?」
「いえ、なんでもありません! それより宮崎さんを頼みます! 僕は犯人を追いかけますので!」
「えっ!? ちょっとネギーー!!」


「エヴァンジェリンさんどこ行ったんだろ……上から探すか。LBCSコネクト!」

ゴゴゴゴ……

「……ん? マジックダンボールが壊されてる!? さっきの爆発音はこれか!」


(そろそろ魔力が尽きそうだな……逃げ切れるか……)

「いた!もう逃がしませんよ! 魔法の射手・ソードビット!」
「くっ…ハルベルトガード!」

バキキッ

バキィィン!!

「!!」
「やっぱり魔力不足ですね。これで終わりです! 風花・武装解除!!」

ブォォォォォ!!

「してやられたか。しかしなぜ私が魔力不足だとわかった?」
「壊れたマジックダンボールがあったんです。わざと壊してカウンターシステムを誤作動させた。なぜなら、コネクトに必要な魔力が足りないから……ですね?」
「正解、なかなかの洞察力だ。私が魔力を封じられたのはおまえの父、サウザンドマスターの仕業だ」
「え、父さんが……?」
「奴のせいで私は15年間もこの麻帆良学園で中学生生活をやらされてるんだよ!!」
「そ、それと僕の血に何の関係が…」
「呪いを解くには、奴の血縁者であるおまえの血が大量に必要なんだ。観念しておとなしく血を吸われろ」
「追い詰められてるのはそっちですよ!? 今は魔法もLBCSもろくに使えないじゃないですか!」

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