第三章 3節 日常の変化
どうも小暮マミです。前回のコンテストから既に一月ほど経ち、今現在は春休みも真っ直中、あのコンテストでの入賞以後、私達の日常は、
すごく変化していた。私達の住んでいる県のライブハウスからちょくちょく、イベントなどに声をかけていただけることが多くなった。
近く、バレンタインに、第二回の主催ライブを行う予定となっていることもある。
更には前回のコンテストはそこそこ大きな大会で、メディアからの取材なども、行われるようになった。
そして、私達にとっては本当に凄まじいほど、今度はテレビも入るような大きなイベントへの出演依頼なども舞い込んで来たのだ。
「ねぇ、これ、どうする?」
「いや、まさか、TVでも中継入っちゃうくらいのとこに呼ばれるとはね。」
「ワクワクして来たし」
「私も気分、上がってる。」
「私もです。」
「ちょうど開催日、春休みだし、参加してみる?」
「いいなぁ、賛成!」
「あーしも」
「私も」
「私もです!」
「まあ、とりあえずは2月末の主催ライブに向けて、頑張っていこう。」
「「「「おおおお!」」」」
それからは私達の行動は早かった。
まずは、私達のライブの前に立ちはだかるのは期末テスト、まあ私は結構余裕なんですけどね。
他のメンバーも危なげなく、テストは終わり、春休みに入った。
今日はなんと、まりなから手紙が来た。
なんと、春休みに長い期間、こっちに来るそうだ。
せっかくだからと私は主催ライブでやるギターの楽譜を同封して、主催ライブにゲストメンバーとして来ないかと言うことを書いて一緒に送る。
そこに続いて、なんと、ただ1人、元ベースのエミと連絡手段を持つ、ゼノンの元に、エミが春休みの期間、日本に帰国することがわかった。
ゼノンや、他のメンバーにも了承をとり、エミに楽譜の画像ファイルと一緒に出ない、主催でやらないかとメールを入れてもらった。
2人ともにOKの返事が返って来た。
そんな中で練習を続けながら、私は、あるもう1人のメンバーに出演してもらえないかと、その人物のいる家へと、向かった。
それから2週間、まりなとエミが合流して、合わせなども何度も行い、主催ライブ当日の日がやってきた。
『センチュリーの信者諸君!、今日は我らのミサに来てくれたことに
心より、感謝を』
とその言葉に会場中が声援で揺れる。
『今日のミサはオールサタン感謝祭ということで信者の中には我々が路上で布教活動を行っていた時から、応援してくれている敬虔な信者もいることだろう。魔界の大異変により、魔界へと帰獄してしまった。初期のメンバーが今日は応援に来てくれた!』
その時、会場は暗くなり、私の両隣にスポットライトが当たる。
『紹介しよう。センチュリー初代ベース!、ゾット星島!』
と紹介されると共にエミは激しく、斧方のベースをかき鳴らし
『はははっ!、今日は久しぶりに人間界にやってきた!、人間共よ!
今宵は我らの宴の贄となるがいい!』
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