ハーメルン
オモチャで世界征服? そんな事は不可能だ!
悲願達成!? 地上要塞ヴィヌス!!


「では爆破しますねマモル殿! ミカゲの活躍をご覧ください! ニンニン」

 そして轟音、衝撃、爆風、粉塵。

 目の前にそびえ立つ要塞の壁が一部崩壊する。

 爆発の威力高すぎない? 欠片が近くの建物に降り注いで潰して行く、ソウルワールド内だから後で直るけどさぁ……

 爆発する要塞の外壁、中から溢れ出して来るシャドウとSS団の戦闘員達。
 おっ? 雑魚共がワラワラとやって来たな? 雑魚を見ると安心するな、狩りたい。

「ここは俺達が引き受けます! カイテンスピナーズの皆さんは要塞の中へ!」
「SS団を倒せるのはあんた達しかいねえ! 悔しいが俺達じゃ無理なんだ……頼む! 焼き尽くしてくれ!」
「あなた達なら出来ます! SS団を! 廻転町の平和を乱す奴等を爆破してください! 僕の通う西小学校をそうした様に!」
「毒を持って毒を制す! 悪には悪を! ヤベー奴等にはヤベー奴等をぶつけるんだよ!」

 ここぞとばかりに湧いて出てくる廻転町のスピナー達、各々が好き勝手にここは俺に任せて系のセリフを叫びだす。一部悪口も混じってる気がするぞ? 

 いいなあ、僕もあの集団戦に混じりたい。雑魚狩りしたい、弱い者いじめして勝ち誇りたいよぉ……

「頼んだぜみんな! SS団は今日でお終いだ! この要塞は俺達が焼き尽くすぜ!」 

「先ずは水攻めかな? 四天王達は耐えるだろうけど雑魚をいちいち相手取るのは悪手だ。金星アイジと戦う前に消耗したくない」

「はいはーい! 拙者はソウル爆弾をたっぷり用意して参りました! 爆殺しましょうマモル殿!」

「ヘヘっ……、頼むぜマモルゥ……言ってくれよォ、殲滅しろとォ……皆殺しの許可をくれェ! 暴れたりねぇんだァ……」

 こ、こいつらは……血に飢えてやがる。頼れる仲間だよまったく。

「聞けェい! 建物を燃やすな! 水攻めはするな! 爆殺もするな! 皆殺しは不許可!」

 不満気に僕を見つめる4人、慌てるなよ……

「だが全力で潰せ! 死なない程度にぶち殺せ! 今日は新春SS団解散パーティじゃい! 派手にやるぞオラァ!」

 僕の平穏を取り戻すぞコラァ!! 諸悪の根源SS団はぶち壊しじゃい!! カイテンスピナーズを敵に回した事を後悔させてやるぜェ! 

「任せろマモル!」
「了解だよリーダー!」
「合点承知ですマモル殿!」
「ヒャハア!? たまらねェぜ!」

 僕を含めたそれぞれがソウルスピナーを発射、自分達を囲む様に動かして力場を展開、そのまま要塞内部へと走り出す。

 終わらせてやる……絶対に今日で終わりにしてやるぞSS団共が! 



 要塞内部を走る。チームのみんなと走る。湧いて来るシャドウや戦闘員共を力場で蹴散らしながら上へ上へと進んで行く。

 この要塞やっぱり似てるな……去年の忌まわしい空中要塞と内部構造や様式が似ている。

 やっぱりBB団とSS団は何か関係があるのか? ザコ戦闘員の衣装も真っ黒な全身タイツ、仮面も意匠こそ違うが似てる。使いまわしか? 

「そこまでだ! カイテンスピナーズ共め! ここから先は通さんぞ!」

 広い部屋に出たと思ったら、覚えのある声が聞こえてきた。月に一回ぐらいは聞いている馴染みの声だ。

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