ハーメルン
プリキュア戦記 正義のプリキュアvs終界
覚醒の予兆

奇妙な夢の事を家族に話し終えた愛香は学校に向かっていた。

愛香と友美が通う学校は所謂小中高一貫の学校である。

友美はさっきまで一緒に居たが、中等部の生徒に会ったので中等部の生徒と一緒に向かうと言う事で別れた。

愛香(なぎさから私は救世主と言われた。どうして彼女は私を救世主と言ったのか分からない……)

???「愛香先輩、おはようございます」

???「珍しいな。愛香が悩んでいるとは」

歩きながら夢の事で悩んでいた愛香は挨拶されて二人の少女が近づいて来るのに気づく。

片方は活発な雰囲気を持つ少女、もう1人は黒髪の少女だ。

愛香に挨拶した活発な雰囲気を持つ少女は陽川勇佳(ひかわゆうか)、黒髪の少女は星守瑞希(ほしもりみずき)で、二人は愛香に関わりがあり、初等部の頃から一緒に行動することが多かった。

ちなみに勇佳は1つ下の後輩である。

愛香「おはよう勇佳に瑞希。珍しく一緒に来てるのね」

瑞希「行く途中で勇佳と合流したんだ」

勇佳「瑞希先輩には昨日の高等部の入学式でお世話になりましたから」

挨拶してからそう述べた愛香に瑞希はそう返し、勇佳は笑って返してから訝し気に愛香を見る。

勇佳「それより愛香先輩?朝から悩んでような顔で登校してますけど何かありました?」

愛香「あー……実はね……夢見の悪い事があって……」

そう前置きしてから愛香は勇佳と瑞希に奇妙な夢の事を話す。

瑞希「プリキュアと名乗る連中が暴れた夢を見た?」

愛香「そう、プリキュア達は人々を襲い、世界を破壊しまくっていた」

勇佳「そのプリキュアって何ですか?」

眉を顰める瑞希に愛香は頷いた後に勇佳の質問に対して少し考えて言う。

愛香「一言で言うなら、可愛い衣装を着て悪に立ち向かう変身ヒロインよ。そんな名前聞いた事ある?」

勇佳「ありませんよ。それに女児向けので有名なのはアイカツ!シリーズやプリパラシリーズやガールズ×戦士シリーズであってプリキュアと言う作品なんて見たことありませんよ!」

確認した愛香は勇佳の言葉になんとも言えない顔をする。

愛香「そうよね…………それが普通の反応よね……」

瑞希「……それで愛香。プリキュアと言う奴が暴れた事以外に何を見たんだ」

そんな愛香へと瑞希は真剣な顔で問う。

愛香「そうね……プリキュアが暴れた以外には……そのプリキュアが突然変身を解かれて普通の女の子に戻ってしまった事、普通の女の子に戻ってしまったプリキュアが人々に迫害された事、そしてプリキュアが自害されて墓場に封印されたくらいよ」

勇佳「うわぁ、迫害ってホントに夢見悪すぎじゃないですか……」

瑞希「愛香……今の話、実際に起きた事なのか?」

告げられた事にうげぇとなる勇佳とは反対に瑞希は鋭い目で続けて問う。

そんな瑞希の言葉にうえ?と勇佳は戸惑う。

勇佳自身としてはただの夢だと思っていたからホントに先ほど述べた様に夢見悪いとしか思っていなかったので瑞希の実際に起こったのかと言う問いが出たのは予想していなかった。

愛香「ええ、実際に見たから……流石にあんなおかしな夢なんて普通は見ないわ」

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