お茶会やお泊り会など一般の学生と変わらない日常を過ごしているため忘れられがちだが彼女達はヒュージと戦うリリィ
ましてや彼女達は神庭女子のトップレギオンなのだ。
当然戦闘訓練も行うし、内容もハードである
この日の訓練は個人の基礎練習ではなく、レギオンとしての訓練
つまり連携やフォーメーションの訓練になる
「まずは海漓ちゃん、姫歌ちゃん、灯莉ちゃん、紅巴ちゃん。4人でフォーメーションを組んでみてくれる?」
そのためにも先ずは一年生4名でのフォーメーションを組んでの訓練
叶星が一年生にフォーメーションを組むように指示を出す
「オッケー任せてください。行くわよ海漓、灯莉、紅巴!!」
姫歌が気合を入れてそう呼びかけると一年生がフォーメーションを組む
配置を指示するのは出すのが姫歌の役目だ
「海漓はそのまま前よ、灯莉は海漓の左側のカバーできる位置。紅巴は私の右後ろよ」
指示を受け配置についていくが中々うまく纏まらない
すると紅巴が姫歌に
「えっと、つまり少し歪な形の四角形になれば良いって事ですか?」
「そう、それよ、それ。」
紅巴がイメージを伝えることでようやくどのように配置したら良いのかが伝わった為、その後はスムーズに配置される
すると姫歌が海漓に
「ある程度距離を離したんだから誤射を気にせずに思いっきりやりなさい。右側はひめかがやるわ」
「そりゃぁ有り難い。」
このフォーメーションを組む際に姫歌が各々の戦闘スタイルなのだが2丁拳銃をモチーフにしたトリグラフを使用し一人対複数の戦闘に持ち込む海漓の戦闘スタイルは個性という意味では群を抜いており下手に彼女を中盤や後方に配置してしまっては流れ弾が飛んでくる可能性を考慮した上でのフォーメーションだ
陣形が完成したのを確認した叶星は
「今回は戦闘と連携の訓練だからレアスキルは使っちゃだめよ。それ以外は実戦と同じ緊張感をもって取り組んで頂戴」
そう言い終わると同時に模擬ヒュージが出現する
模擬とはいえ姿はヒュージそのものであり違いがあるとしたら放たれる攻撃に殺傷力の有無だけである
ここでの被弾=実戦での負傷となるので手は抜けない
訓練が始まる
まず戦闘を切ったのは海漓
親機子機ともにガンモードのまま前に出る
模擬ヒュージも最初の獲物を見定めたのかそのまま大きな爪を彼女に振りかざすがそれをフェイントで交わし横に抜けていく
そのままあえて敵の密集地帯に入ると2丁拳銃を器用に操り弾丸をヒュージに撃ちこんでいく
勿論ヒュージも反撃を行うが時に回避、時にヒュージの同士討ちになるように誘導し姫歌達の方に向かうヒュージの視線を極力自分の方に向けさせる
「私達も行くわよ!突撃!」
最初は一歩下がって様子を見ていた他のメンバーもヒュージの意識が切り込んでいった海漓に向きつつあるのを確認、タイミングを図り姫歌が突撃の指示を出す
海漓が敵の集団に入り撹乱しているところを姫歌を筆頭としたメンバーが後ろから上がってくることで一気に勝負をかけるのが狙いだ
場合によっては姫歌が単体で上がっていき海漓の撹乱によって出来た道を利用し前に出て行く事もあるのだが今回は室内という事も考慮し前者の作戦を実行しようと考えるのだが、そうは上手く行かない
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