留学生のスカートをめくりたい。
「オー、そうなのですネ」
俺の隣に座っている金髪の少女はにっこりと笑顔を向けてくれる。
いや、ただ単に日本の美味しい物である『寿司』を教えただけなんだけどな……
それだけでこんな笑顔を向けられるとは思わなかった。
今、俺の隣には金髪の美少女がいる。
日本人ではなく、青色の瞳が綺麗な外国人だ。
胸も大きく、それでいていつも笑顔を振りまいている子だ。
さて、どうしてこんなことをしているのかというと。
「あー、今日の仕事も終わった」
仕事が終わり、アパートに帰ってきた俺。
シャワーも浴び終わり、ベッドで横になる。
疲れも仕事が終わった解放間でほんの少しだけ飛んでいく。
「そういや……まだ読んでない漫画あったっけか」
自分が漫画の中に入り込み、好きに体験できる能力を得てから色々な漫画を買いあさっている。
買いあさるのは良かったのだが、仕事をしている身でもあるので読めてなくて積まれてしまう漫画もあるのだ。
読んでもいないのに新しい漫画を買う、なんてことを繰り返していればいつか読んでない漫画で山が出来てしまう。
それはいけないと思い、漫画を読み漁っていた。
「ん?」
とある学園物を読んでいた時、一人の少女が目に留まった。
彼女の名前は『アル・ミーシェ』。
金髪の美少女で日本の高校に留学してきたという設定の子だ。
かなり可愛いく、少し片言な日本語で喋ってるところもまた良い物だった。
というわけで、今回のスカートめくりのターゲットに決めたというわけだ。
早速漫画の世界に潜り込み、服装を見る。
男子生徒の制服であり、無事に潜入することは出来そうだった。
そういや学生以外の変装はないのかなーと思うが、よくよく考えてみたら学生以外が学校に侵入してるのは変だから何とも言えないか。
と思いながら校内を歩き、ミーシェを探す。
さすがは金髪の留学生、遠目で見てすぐに発見できた。
この学校の制服がそうなのだが、赤いチェックのスカートを履いて白のカッターシャツを着ているものだからなおさら分かりやすい。
「こんにちは」
「ン、あなたはダレですか?」
「あー、実はね」
俺はそう言いながら1枚の布切れを差し出す。
「あ、これワタシのハンカチです」
そう、たまたま彼女が落としたハンカチを拾っていたのだ。
というかハンカチぐらいポケットにちゃんと入れておこうよとツッコミを入れかけたが、まあ自然な流れで話しかけることが出来るきっかけになったから不問にしておいた。
「ありがとうございマス」
たどたどしくもちゃんとお礼の言葉を言えた。
「どういたしまして。ところで、これからどうするの?」
「あ、今から少し日本のお勉強をしようと思ってるデス」
というわけで図書室へと出向くらしい。
「なら、こうやって出会えたのも何かの縁だし、俺も手伝うよ」
「ほんとですか? ありがとうございマス」
彼女が満面の笑みを浮かべ、またお礼の言葉を述べた。
俺が心の裏側でこの子を辱めようと考えているなんて、まったく思っていないのだろう。
そんな下心を隠しつつ、図書室へとやってきた。
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