03―強敵の対価
ナザリック地下大墳墓―――第十階層、玉座の間。
「面を挙げよ」
静かな、威厳に満ちた声が響く。
「揃っているようだな。では、我らがリ・エスティーゼ王国で得た情報を………デミウルゴス」
「ハッ」
確認の意味を兼て、旧友が作り出したナザリック最高の智者の口から、情報を開示させる。
「まず、モモンガ様はこの世界に確たる地盤を築くべく、『砦蟹』シェンガオレンと呼ばれる超巨大モンスターの討伐戦に乗り出す事となった。この個体もまた、我々が苦戦を強いられた強大なる古龍、クシャルダオラと同様に剛種と称される存在であり、ナザリックの総力を以て当たるべき事態と考えられる」
「お待ちください。まさか、下等生物如きの為に―――」
「この討伐戦最大の目的は、奴ら以上の脅威とされる『滅尽龍』の襲来を阻止する為のものだ」
ぞっ、と留守番組から血の気が引く中、デミウルゴスは険しい顔で話を進める。
「まずこの世界だが、ユグドラシルとは似て非なるものだ」
その通り、とモモンガが頷く中、デミウルゴスは衝撃的な事実を暴露。
「まず、人間たち。レベルにすれば非常に低いにもかかわらず、ステータスは異常に高い」
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