フレーズ9 アンチェインドファンタズマ
古書店にて、
雨坪智はその店で本を探してたが、偶然見つけた本を手に取った、
偶然近くに居た店員さんが。
「その本は商品では無いです」
「そうですか」
「全くあの子は売り物とそうで無いモノを適当に」
「所でこの本は何ですか?」
「大昔の貴族の人が書いた日記と言う奴」
個人のモノで有った様だ、
雨坪は何ページか捲ると理解は出来ないが。何処かその内容に惹かれた様な気がした、
「適当に値段を付けるとしたら幾らに?」
「0円」
「なら買った」
「本当は売り物じゃないけどまぁ良いわ」
雨坪は古書を買った。
一枚、一枚捲ると、
曲線で書かれた崩れた文字、
英語の辞書等の字を調べると続けると…筆記体と判明した。
新西暦時代はブロック体と言う書き方がほぼ当たり前の時代の為、今時筆記体で書く人等いる訳が無いのである。
雨坪はどうにか筆記体で書かれた文字を解読を進めたが、問題はその内容だった。
英語と同じアルファベットなのだが…読もうとしても無料が遭った、
其れでも文字の発音を解読を続けたらコレがフランス語と判明した、しかも旧西暦時代では無く恐らく紀元前から西暦に以降する過程の文字と判明した、
6ヶ月後。
古書店
雨坪はレシートと古書を返却した、
先日の事だった。
やっとの思いで解読した結果の文字だが、それは以外な内容だった、以下その古書の内容から〜
『日記を付けようと決めた、別に誰かの為で無く私が読み返したり、誰かに残す時が在った時。読んで貰いたいから、
私は伯爵の地位を得た後、
妻を手に入れた。
子供も、家庭も手に入れた、
妻の身体は手も脚もそうなるべきで有るかの様に固定されてドレスのロングスカートには幾多ものの布で重く成ってる、
腰に巻かれた布で腰が締められて細くされてる。
就寝時には確実に仰向けに成るように手足が鎖で固定されてる。それで私は幾らでも…
そうして子供が8人も産まれた内の一番最初の娘は7歳の時、
寄宿舎のある学校で生活を始める事に成った、
其処で娘と同様。妻と同じ様に腰にコルセット成るもので腰を細くしようとしたらしい。
そうして娘が寄宿舎へ向かい数年、子供達も通う様になったが、息子達は紳士的に成って、娘達は腰を細くしようとした様だ、
一番最初の娘が無事卒業した時、その細さに愕然とした、
砂時計としか表現の仕様が無かった、
娘も手や脚を母と同じく身体も同様な事をされた時、
その目には私は知ってた。
そう私が幼かったあの頃。
私の姉上が娘と妻と同じく、メイド達に拠って身体の自由を著しく阻害するドレスを着せられて数年、
私がこっそり覗いた時、
私はあの時、自分の目を疑ったかも知れない。
何が起きたかと言うと、
ドレスを着せられて身体を人形の様に固定された姉上と、一糸纏わぬ姿の姉上が居たのだ。
その時の私は何故か私の声に姉上が聞こえたが、姉上は自ら身体を捨てて得られた。『誰にも縛られない自由』を得られたからもうあんな身体は要らないと言って壁も床をすり抜けて去って行った、この時は大人の誰もが言っても信じてくれないだろう、
それ以来、身体を人形の様に固定された姉上は返事はするが最小の状態だった。
ソレから数年後、
姉上が亡くなった。
その後で私は伯爵の地位を手に入れたが妻のその目を見る限り…信じたく無いが矢張りあの時と同じだった、そうして娘達も同じ様な目をしていた、パーティーに招待されて来た時、会場の女性の大半がそんな気がした、
[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク