ハーメルン
好き勝手準備後自滅した神様転生者のせいで全方位魔改造されるけど、おっぱいドラゴンが新たな仲間と共に頑張る話 旧名:ハイスクールL×L 置き土産のエピローグ
三勢合一編 八話 蒼き救済者の到来
本気ですげえ。俺滅茶苦茶驚いてる。
あ、コカビエルもちょっと感心してる。
「ほぉ。他の信徒共よりは根性があるが、信徒としてそれはどうなんだ?」
「……そうね。確かにショックではあるけど、だけど一番大事なことは見失ってないわ」
コカビエルにそう答え、カズヒ姉さんはトンファーを向ける。
そこには傷はあっても揺らぎがない。真っ直ぐな決意が込められていた。
「例え主が死んでいたとしても……いえ、例え聖書の神が存在したことが無い虚構だったとしても、そんなことは関係ない」
そう言って、そしてカズヒ姉さんは、宣言した。
「善を慈しみ、逆に虐げる悪に真っ向から立ち向かう。そんな正義たらんと己を戒めることこそが信仰であり、それによって人々が迷わず生きれるよう世界に貢献することこそ、私達信徒の誇りでしょう」
そこには、迷いは一つもない。
自分が常に正しいのではなく、常に自分を正しく縛ろう。そう己を戒め正しくあらんとすることを、信仰として生きる女傑の姿がそこにあった。
「我らが仕える
正義
(
教え
)
はもう既にこの世界にある。私が
正義の味方
(
信徒
)
であらんとする限り、たかが
設立者
(
主
)
が死んだ程度で、この生き方が止まると思わないことね!!」
「……面白い」
ちょっとぶっ飛んだ発言に、コカビエルは楽しそうに笑った。
というより、何かテンションが高くなってないか?
「いいぞ! 信じる者がいなければろくに生きることもできんかと思えば、中には芯の入った奴がいるじゃないか! そうだ、こういうのを待っていたんだよ、俺は!!」
そして、一気に大量に光の槍を展開する。
おいおい、百本近くあるんじゃねえか、これ!?
「じゃあまずは、お前達と戦争だ! そして戦争というのは、相手だけでなくそいつが守る者を潰すことでも勝てると知れ!」
「て、てめぇ!」
イッセーが大声でほえるけど、コカビエルは気にしてない。
なるほどな。まず戦闘できない奴らを殺すことで、俺達のメンタルにダメージを入れようってか。
この数をたった三人でカバーできない。だから一人ぐらいは確実に殺せる。そういう考えなわけだ。
………野郎っ
その時、鎧の宝玉から声が響いた。
『誰か! 誰でもいいです、あの光の槍を迎撃だけしてください!』
た、確かカズヒ姉さんが助けた人か。サーヴァントで、シャルロット・コルデーとか。
いや、迎撃っつったって、あれだけの威力を全部迎撃するには、威力だって必要だぞ?
それさえ問題ないなら俺はいけるけど、威力が問題なんだよ。
そう思ったその時、更に声が続いた。
『当てるか防ぐかさえ出来れば、あとは私が何とかします!! 威力や頑丈さは度外視で、何とか出来ませんか!?』
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