狼「あ」赤ずきん「…誰ですか?」
赤ずきん「返事の仕方によってはナタで切りますよ」ナタシャキーン
狼「止めて下さい」
赤ずきん「質問に答えて下さい」
狼「ただの狼です。ナタを下ろして下さい」
赤ずきん「それは良かった、おばあちゃんに渡す手土産が増えますね」
狼「止めてください」
〜〜〜
赤ずきん「失礼、取り乱しました」
狼「こちらは命の危機でした」
赤ずきん「ここでお土産を調達しなくてもよかったです」
狼「そうですよ」
赤ずきん「お母さんのお土産にしたほうがいいですね」
狼「やめてくださいしんでしまいます」
〜〜〜
狼「何で森に来たのですか、危ないですよ」
赤ずきん「おばあちゃんのお見舞いです」
狼「大変ですね、こんな危ない所を通るなんて」
赤ずきん「私はナタがあれば熊位…いや素手で十分ですから」
狼「逃げていいですか」
赤ずきん「後で肉になる事は覚えといて下さいね」
〜〜〜
狼「そういえばお母さんは?」
赤ずきん「家です」
狼「何で一緒に来ないのですか」
赤ずきん「私が断りました」
狼「何故」
赤ずきん「お母さんは前のお見舞いで森を消し飛ばした上に左半身が使い物にならなくて」
狼「何があった」
〜〜〜
狼「そういえば」
赤ずきん「どうしました」
狼「この近くの花畑があるので少し花を持って行くのはどうでしょうか」
赤ずきん「いらないですね」
狼「きっとおばあちゃんも喜びますよ」
赤ずきん「念の為トリカブト位なら持って来ていますので」
狼「今すぐ捨てなさい」
〜〜〜
赤ずきん「あと」
狼「?」
赤ずきん「お母さんから寄り道するなって言われているんです」
狼「いいお母さんですね」
赤ずきん「お母さんが生態系ぶち壊した経験があるから壊すなってうるさいです」
狼「違うそうじゃない、」
赤ずきん「私としては森は好きなので町を壊したいです」
狼「違うそうじゃない」
〜〜〜
赤ずきん「…あ、でも」
狼「?」
赤ずきん「彼岸花位ならあると思うので行ってみます」
狼「いってらしゃい」
赤ずきん「あ、そうそう」
狼「何ですか」
赤ずきん「ここ最近狩人がでています」
狼「ありがとうございます気をつけ…」
赤ずきん「早くぶっ○して下さい、あいつ嫌いなんです」
狼「」
赤ずきん「血だらけのヤベー奴ですからすぐ分かります、さよなら」
〜〜〜
狼「」
狼「はっ」
狼「余りのショックで気絶していました」
狼「でも行きましたね」
狼「さて、赤ずきんの言うおばあちゃんは多分あそこの一軒家にいるはずです」
狼「お昼が近いのであの化物が来るまでに先回りして食べますか」
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