ハーメルン
恋姫†無双 ~漢ノ朱儁ココニ有リ~
十二 粋怜

 黄巾賊の指揮官の一人である張曼成を、炎蓮の力を借りつつ打ち破った一刀。これで荊州の黄巾賊は平定された為、一刀は洛陽に戻る事となる。そして、一刀が洛陽に戻る前日の晩、南陽の太守による戦勝祝いが開かれ、一刀はもちろん、炎蓮ら孫家の将も参加する事となったのである。


✳✳✳✳✳


「ぅ゛ぁぁっ……疲れたぁ……」
 湯に浸かると、一刀は思いっきり身体をのばす。ここは南陽郡にある自然の温泉であり、彼はゆっくりと羽を伸ばす為、こっそりと人気のない夜中に温泉に浸かっていた。もし誰かに、特に炎蓮に見られたら絶対に突撃してくるし、そうなったらまたセックスになるに決まっていた。
 もちろん一刀は、炎蓮とそういう事になるのは嫌ではなく、むしろ嬉しいのだが、温泉くらいはゆっくりと浸かりたかったのだ。
 そうやって、一人で温泉を満喫していた一刀だが、やはり思い通りにはいかなかった。
「一刀くんっ、温泉を独り占めなんてズルいわよっ♪」
「す、粋怜っ!」
 温泉に浸かっていた一刀に突撃してきたのは、程普(粋怜)である。彼女もまた、炎蓮に古くから仕える将である。もちろん、一刀とは昔からの知り合いであり、彼女も祭と同じように、色々と世話を焼いてくれた女性であった。昔は一刀も慕っていたが、同時に過保護なくらい世話を焼かれて少し恥ずかしかった。特に、夜寝るときに祭や粋怜と川の字になって眠る際は、両側から抱きしめられて恥ずかしかった記憶がある。
 一刀にとって、女性の好みを決定づけたのは炎蓮だが、粋怜もそれに一役買っている存在である。
「な、何でここに!?」
「だって一刀くんったら、宴のどこにもいないんだもん。兵達に聞いたら温泉だって聞いたから、私も来たのよ」
 あいつら、口止めしたのにあっさりしゃべりやがって。一刀は内心で配下の兵達に毒づく。一刀は自軍の兵達の間で、自分が『年増殺し(オバサンキラー)』と言われている事を知っている。どうせ戻ったら清々しい笑顔で『さっきはお楽しみでしたね』とか言われるのだろう。
 悪い事に、この粋怜という女も結構な年上でありながら、かなりの美女でおっぱいも大きく、一刀の好みど真ん中の女性である。それに、密かに昔憧れた女性でもある。そんな女性が目の前で素っ裸でいるのだ。何も感じない訳がない。
 さすがにヤバいと思ったか、一刀は温泉から慌てて出て、そのまま逃走を図ろうとする。だが、それを粋怜は許さなかった。
「ね~ぇ、どうして逃げるのぉ。昔はお姉さんと一緒にお風呂入ってたじゃない♪」
 おそらく、いや、確実に分かってて言っているのだろう。粋怜が笑いながら一刀に背後から抱き着いてきた。ただでさえ、目(と肉棒)のやり場に困っているのに、これでは興奮が収まりそうにない。
「どうしたの。もしかして、お姉さんの裸見て興奮しちゃった?」
 いたずらっぽく尋ねてくる粋怜。昔から、こうなのだ。面倒見が良いのはありがたいのだが、時折子供扱いしてくるのだ。それは昔から変わらない。だが、一刀も今や立派な男なのである。こんな事をされて、黙っていられる筈がない。
 背中に当たる、粋怜の豊満なおっぱい。めちゃくちゃ柔らかく、むにゅっとした感触が気持ち良かった。それを押し当てながら、身体をこすりつけて来るものだから、一刀はだんだん理性を失っていく。
「粋怜っ」
「えっ……きゃっ!?」
 我慢できなくなり、一刀は強引に振り向くと粋怜に襲い掛かり、温泉脇の岩に押し倒した。一刀に押し倒された粋怜は、突然の事に驚き抵抗出来ないでいた。

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