ハーメルン
ホロライブラバーズ『幸福論者』獲得RTA なんでもありチャート
閑話 星本颯太という人物/.mp3(探索回)

 星本颯太という男はその性格と言動に反して友人は非常に少なかった。いるのはこれから一生をかけて付き合っていくと思えるような腐れ縁だけだった。その友人も突っぱねても寄ってくるおせっかいなお人よしか幼少期からの幼馴染だけだった。
 なぜ人から距離を置くのか?それは至極単純な理由だ。嫌いなだけだ。亜人が、そしてそれ以上に人間という種族が。一緒に会話をしていればどうしてもこの人はどのような人なのかと考えてしまう。そしてどうせこいつも……。と勝手に失望をして繋がりを切ってしまう。
 両親が家から消えたあの日から憎しみと憎悪に似た感情を胸の内に燻らせ続けた。人の愚かさ(本性)と歴史と在り方と――――そのどうしようもない弱さに。
 
 なにより彼の人生には自由がなかった。
 両親が消えたあの日から彼には違う世界を見透かす力を手に入れた。世界の裏側、陽の光を生まれてから知らないであろう黒より黒い隙間。そして自然とその世界へ入り込む方法を知っていた。その力は絶大でより人との繋がりを切る原因となった。
 この力はごく普通の生活をする分にはいらなかった。しかし星本颯太は力の研究と練習を欠かさなかった。なぜかそうしなければならない気がしたからだ。自分の意思を無視して体が勝手に動いたり、そうしなければならない状況に陥ったりする。

 星本颯太はこれを「世界の意思」と呼んでいた。世界を抜ける力の代わりに世界の奴隷としていくことを定められたのだろうと。世界は運命を操り俺に何かを成させたいのだろうと。

 くだらない。ばかばかしい。そんなわけないと理性は理解しているが本能がそれ以上に抑えが利かなかった。

 何より他の人には見えないものを認知し、できないことを行えるのは無視できない証拠だ。

 そんな星本颯太にも信頼できる人物がいた。

 
 見えない世界の裏側を信じてくれた唯一の女の子。もう何年もあってないがあの子の高潔さは変わらないだろう。腰にいつも絶えず着けてる短刀を撫でる。あの子からもらったプレゼント。

 「もし君が本当に何かを成さなきゃいけないのならばこれを受け取って欲しい。私の家に代々伝わる剣なの。きっとあなたを守ってくれる」

 そう言って笑いかけてくれた。

 そんな彼女を思えばこの目と折り合いをつけ世界の奴隷として生きていくのは苦ではなかった。

 この剣と思い出さえあれば生きていける。










 ――――にわかにその思い出が消えて剣を認識できなくなったのは3月に入ってからだった。



 バグでお金稼ぎを進めるRTAはーじめーるよー。

 前回はこのRTAの準備が完了したところでした。今回から本格的に動き出したいと思います。まずは一日の始まりとしてレズちゃんと散歩に行きましょう。
 ではイクゾー!!デッデッデデデデ!

 さて画面では走りこむレズちゃんが写っていますがこれから1カ月で行う内容を説明したいと思います。やることは主に
 ・散歩による走り込み
 ・神社でおみくじ
 ・柔術の本を読む
 ・残り時間を技やスキルの習得に充てる
 これを繰り返します。どこかしらで料理スキルなど好感度上昇系も習得したいですね。ホロメンの攻略は難易度オーディションのため攻略が難しいです。そのため攻略を助けるスキルはあればあるほど安定します。しかしこれは絶対ではありません。私はガバなどしないという強い思いでチャートを組んでいますので、きちんとリカバリー案を用意しております。ガバを起こしオリチャーで焦るのは二流、否、三流にて。拙僧は一流を志しておりますれば……

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