ハーメルン
【完結】鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました
死亡フラグが立ちました!

◆タナカside◆
エ・ランテルからエンリ・カルネに向かう途中、襲ってきた怪物(モンスター)の集団。
確かに数は多いが、アダマンタイト級の冒険者は冷静着実に、それを処理していく。
 
「〈武器祝福(ブレス・ウェポン)〉!」
クリフトが武器強化の支援魔法で、パーティーのアシストを。
   
「…ていやっ!」
 
斬々!
 
「グボォワラ?!」
そしてクライドに続き、ジダンの逆手2刀流の短剣がゴブリンを切り裂き、
「ハァァアッ!」
 
ズバァッ!
 
「ガ…ッ!?」
クレアの細剣が、オーガの人体の急所を貫く。
 
「おぅらよぅ…っと!」
 
ガンッ!
 
「ドピーッ!」
そしてリーダーのクライドから馬車の守りを指示された俺も、馬車(こっち)に攻めてきたゴブリンを確実に仕留めていく。
更には…
「ゴォァアラアッ!!」
「ひっ?!こ、こっち来んなあっ!」
 
ヒュン…ガンッ!
 
「ガゥァッァ?」
「今だ、べラミー!殺っちまえ!」
「ぉ…応…!」
 
斬!
 
「バァぅワア!!?」 
同行していたは良いが、その敵の数に完全にヘタれているオリハルコン級冒険者のサポートも忘れない。
一応 大剣を構えているが、膝がガクブルなオリハルコン級冒険者の頭上に拳を落とそうとしているオーガの後頭部を狙い、拳サイズの石をぶん投げる。
それで注意を此方に引き寄せ、その隙に斬らせたり。
 
≫≫≫
「ハァ…ハァ…!」
結果、大した負傷者も出さずに、この戦闘を切り抜ける事が出来た。
…が、
「…ったく、情けないな。
人に『使えるのか?』とか偉そうに言っていて、自分達は それかよ?」
「んだとぉ?!コラ!」
「ケンカ売ってんか?テメー!」
「そんな心算は無いが?
てゆーか、『さっきは ありがとうございました』が先じゃないのか?」
「あ、あれはテメーが、勝手にした事だろうが!」
「貸しを作った心算かよ!?」
「余計な真似だったんだよ!」
「お前達、止めないか!」
余りにも情けないない真似を晒したオリハルコン級冒険者チーム『狂牙』。
べラミーという男をリーダーとした、ジェリド、ノムチャ、ダンテミロの4人だ。
連中に一言 言ってやると、さっき迄のビビリは何処へやら。
逆ギレ気味に喰って掛かり、それをクライドが割って入る。
 
「いや、タナカが言うのも仕方無い。
少なくとも この男には、それを言う権利が有るぞ。」
銅級(カッパー)の新人君より、使えないベテランオリハルコン…www」
「「「「ぐぐぐ…」」」」
しかし思っていたのは同じだったのか、クライドのパーティーメンバー、クレアとジダンも、俺に同意してくれた。

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