ハーメルン
バカとボケの召喚獣
Bクラス戦2と性格悪いもの同士は、やはりめんどくさい

島田を助けに向かった明久が帰ってきたが、何故かとんでもない姿になっていた。そんな異形の明久だった人間を端に置いて、俺達はBクラスとの戦闘を続けるも16時を迎えて停戦へと迎えた

「く、16時を迎えてしまったか。明日に持ち越しとは、このままでは厳しいな」

「あぁ、できるなら今日のうちに決着したかったが……根本の野郎は思っている以上にしぶとかったわけか」

「……雄二、ヅラ」

「ヅラではない、桂だ。偵察部隊のムッツリーニがここにいるということは何かあったのか?」

「Cクラスの動きが怪しい」

俺はいつものように突っ込みをしながら報告を聞くと、あまりよろしくない話だった。ムッツリーニの報告に坂本も目を細めていた

「Aクラスに仕掛けるのか?」

「いや、それはない。恐らくやつらが仕掛ける可能性があるのは……俺たちの可能性がある」

「え!?なんで!?」

明久は坂本の言葉に疑問を持っていたが、俺は納得していた。自分達のクラスを無視してBクラスに攻めているのだからCクラスとしては穏やかな気分ではない上に疲弊している俺らのクラスを攻撃できるチャンスだからだろうな

「仕方ない。秀吉は念のためにここに残ってくれ」

「え、雄二どこにいくの?」

「Cクラスと協定でも結ぶ。Dクラスを使って攻め込ませるぞ、とか言って脅してやれば俺達に攻め込む気もなくなるだろ」

「なるほどな。それでは俺も帯同をするとしょう」

Cクラスに行くのは俺、明久、坂本、姫路、ムッツリーニと廊下で遭遇した島田と須川で向かうことになった

「しかし、このタイミングでCクラスが仕掛けるなんて変ね」

「ん、どうしてそう思うの?」

「だって、今は私達Bクラスと戦っているのになんで、Cクラスが今になってそんな動きを??」

「そういえば、そうですね……」

島田の疑問に明久はわかっていなかったが、姫路もどうやら引っ掛かっている部分があったようだ。だが、現実を考えてもメリットが思い浮かばないのが現状でそう考えてるとCクラスへとついた

「Fクラス代表の坂本雄二だ。このクラスの代表者は?」

「私だけど、何か用かしら」

俺達の前に出てきたのは黒髪でベリーショートの女子……

「Cクラス代表は小山友香か。バレー部のホープでもあると聞いてる」

「あら、ご存じなのね」

「あぁ、ついでに彼女したくないランキングベスト10に入ってるのも俺は聞いてるな。主に性格が悪い、性格が悪いということで」

「なんで二回も同じことを言う!?あと、なにそのふざけたランキング!?」

「ヅラ、もういいから話がずれてしまうぞ」

「それはすまない」

俺は坂本に謝罪して、後ろに下がると小山は息切れを起こしていた

「はぁはぁ、本当にFクラスはバカで常識なくって困るわ……で、何の用?」

「Fクラス代表としてクラス間交渉に来た。時間はあるか?」

「クラス間交渉?ふぅん……」

「ほら性格が悪い顔丸出しだな。いかにも悪役女に向いてるあれだな」

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