Aクラスと交渉と契約
Aクラス戦前に今回の一騎討ちのために交渉をする事になった。メンバーは俺と坂本と明久、秀吉、ムッリーニ、姫路、島田でAクラスは木下秀吉の姉、木下優子が代表として出てきた
「一騎討ち?」
「そうだ、ああ。Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎討ちを申し込む」
「何が狙いなの?」
「なに、狙いは単刀直入にいうと、俺達FクラスがAクラスに勝つことだ」
「へぇ……まぁ、こちらとしても面倒な試召戦争を手軽に終わらせる事ができるのはありがたいけど。じゃあ、だからと言ってわざわざリスクを犯す必要もないかな」
なるほど、木下優子はかなり警戒しながら考えていくタイプか。しかもおかしい点がないのかを考えて話しているな
「賢明だな。ところでCクラスの連中との試召戦争はどうだった?」
「時間は取られたけど、それだけだったよ?何の問題もなしだったわ」
「さすが、Aクラスだな。その様子だと、元気玉一発で相手を壊滅させたみたいだな」
「そうそう、あの程度苦労なんて……って、私達召喚獣はそんなのないからね!そもそもドラ○ンボールネタを出すのやめなさい!」
「ヅラ、話をずらすな」
「ヅラではない。桂だ」
「と、とにかくBクラスとはやりあう気があるか?」
「Bクラスって昨日来ていたあの……」
「アレが代表をやっているクラスだ。幸い宣戦布告はまだされていないようだが、いつ仕掛けられるかわからないではないか?」
「でも、BクラスはFクラスと戦争して負けたのだから試召戦争はできないはずよね」
「知っているだろ?事情はどうあれ、対外的にはあの戦争は『和平交渉にて終結』って事になっていることを。だから規約にはなんの問題も無い」
「(屁理屈を……でも理論はかなっているわね。なるほど、Fクラスとはいえ代表なだけあるわね)……それは脅迫かしら?」
「はは、脅迫ではない…お願いをしてるのだがな」
「……いいわ、何を企んでいるか知らないけど、私達の代表が負けるなんてありえないからね。その提案受ける」
俺達、Fクラスの提案に木下優子は仕方がないと言わんばかりの顔で頷いた
「ほう、てっきり断るもんだと思ったがな」
「あんな姿の敵とは戦いたくないしこちらがしんどいわ。まぁ、その代わりに弱音を握ったという意味ではメリットあるけどね」
「ちゃっかりしてるな」
「えぇ、でも……無条件で飲み込むほどこちらは甘くないわ」
木下優子は鋭い目付きでこの条件次第で聞いてあげると言わんばかりに坂本を見ていた。クラスの代表として任されている以上交渉も手を抜かずに押さえているな
「代表同士の一騎討ちじゃなくて、そうね……お互いに5人ずつ選んで、一騎討ち5回で3回勝った方の勝ち、っていうのなら受けてもいいよ?それに、一騎討ちで姫路さんが出ないという、その言葉を鵜呑みには出来ないし、これは戦争だからね」
「尤もな言葉だな。わかった、その条件を飲み込もう」
「本当?それは嬉しいな」
「(姉上、本当に猫被っているのぅ)やれやれじゃのう……」
[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2
[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク