わりと刹那との友情イベントは走りきった感はあると思う
「始まったわね…」
メメントモリによる中東最大の国家スイールに対する大出力レーザー照射。この映像と同時にメメントモリの構造データ、おまけとして少しリボンズたちイノベイドについても情報を添えておき、刹那に送りつける。
一つのメッセージを添えて。
ーー
「これは、衛星兵器」
「おそらく、太陽光発電を応用したものだと思われます。入ってくる情報は少ないですけど」
「どこが狙われた?」
「中東、スイールです」
「スイールが」
ネーナがデータを送る少し前頃、ソレスタルビーイングでもメメントモリについて議題に上がっていた。
「これがアロウズ…いや、リボンズ・アルマークのやり方なのか?」
「スメラギさん」
「ええ。補修が終わり次第、トレミー出港。連邦の衛星兵器破壊ミッションに入ります。各員持ち場に」
「待ってくれ!その前にみんなに話しておきたいことがある。連邦を裏から操り、世界を支配しようとする者たちがいるんだ」
「なに?」
「支配だと?」
「ネーナ…」
ティエリアの言葉に全員が注目する中、刹那はネーナに渡された端末が震えるのを感じ中身を確認する。
「これは…」
ーー
「よし、ステルスモードで待機してる間にジンクスに長射程用のバレットを換装しておいて」
「トリィ!トリィ!」
早速次の準備に取りかかるネーナだが王留美が動かねばこちらは動けない。
「とっとと帰ってきなさいよ。アバズレ」
ーー
「それでどうした?」
「珍しいね、君が僕たちを呼ぶなんて」
「すまない、あまり人に聞かれなくなかったものでな」
刹那はガンダムマイスター四人を誰にも聞かれないように個室に集めていた。
「ネーナの件だ」
「あの女がどうかしたか?」
ちなみにネーナの存在はスメラギすら知らない四人の秘密となっている。
なぜか?それはネーナの存在は他のメンバーにとって最悪だからだ。
輸送機で起きた件も含めて四人はネーナの評価を内心改めようとしているがそんなことを知らない他のメンバーからしてみれば彼女は悪女以外の何者でもない。
「あいつから来たのは先程の衛星兵器のデータとティエリアが言っていた黒幕の情報だ」
「なに?」
ティエリア自身もあまり知らない情報をネーナが先に調べていた。そんな行動にティエリアはネーナの評価をさらに改める。
「これは王留美からの情報と言うことにしていてくれ」
「分かった、そうしよう」
「まぁ、彼女も実際には王留美の下で働いてるんだから嘘ではないから」
アレルヤのやや言い訳のような言葉にらしさを感じ少し微笑む刹那だが肝心なのはここからだ。
そして刹那は静かに送られてきたメッセージを三人に見せる。
ー裏切り者がいる 気をつけてー
「裏切り者だと!」
「っ!」
「……」
まさかの言葉に一番反応したのはティエリアだが動揺していたのはライルだった。
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