ハーメルン
牙狼〈GARO〉〜奏演〜
#2 要因

「まず、貴方の亡くなり方は他殺になります。貴方がお付き合いされていた女性に突き飛ばされ、駅のホームに落下した直後、電車に轢かれてしまったという感じです。」
「そう...ですか...。」


女神様にそう言われ、自身の靄のようなものがかかっていた記憶が
全て思い出された。


彼女との交際記念日だったあの日
電車でお店に向かおうとした瞬間の話だった
電車が来た瞬間、後ろから誰かに押された気がしたんだ、
瞬時に後ろを振り返った瞬間に見たのは、
彼女のこれまでに見た事の無かった笑顔だった...。
そして彼女が最後に放った言葉は...

「ざまあみろ」


全てを思い出した俺は立ちくらみで倒れそうになってしまった。
だがその場で女神様に体を支えられなんとか持ち堪えた。

「大丈夫ですか!?」
「ええ...だけどこれが俺が死んだ理由...なんですね...」

これが俺が死んだ理由だと信じたく無かった、
愛する人との記念日が愛する人の手によって自身と共に葬られたなど...

「情けない...ですよね、こんな死に方...愛していた人に俺は...。」
「...今私が話をしたのは貴方の亡くなられた理由です。」
「...え?」
「貴方の彼女さんは、貴方の事を愛していました。本来なら貴方の事を手にかける理由は無いんです。」
「じゃあなんだって言うんですか!?愛していたのなら、殺す理由なんて無かった筈だ!!」
「それがこれから話をする原因が関係しているからです!」
「...原因?」

そういえば、この女神様は俺の死んだ理由には原因があると言っていた。
それが特例事案だとも言ってたっけ...

「今からお話する事はにわかには信じられないかもしれません。ですが、貴方なら理解をしてくださると信じて私はお話させていただきます。」
「信じられない...事?」
「まず、貴方達人間の世界にはいくつものパラレルワールドが存在をしているのはご存知でしょうか?」
「ええ...。パラレルワールドの話は都市伝説でも有名でしたから。」
「人間達のパラレルワールドは幾つもあります。それはもう無限と言っても過言ではありません。」
「そのパラレルワールドがどうかされたんですか?」
「人の持つ知識でのパラレルワールドはあくまでも分岐点、つまり可能性なんです。」

「ですが...パラレルワールドはパラレルワールドを引き寄せ融合し破滅をさせ合ってしまうのです。」

「...は?」

俺はSFを見ているのか?
死んだ後天界に来させられたと思ったら死んだと言われ、遂にはパラレルワールドが引き寄せ合って破滅?

「...バカにしてるんですか...?」
「大真面目ですっ!!」
「...はぁ」
「...まぁにわかには信じられないとは思いますが...」
「まぁ、そのパラレルワールドのなにが原因なんですか...?」
「はっ...!!失礼しました...他のパラレルワールドが融合してしまうと他の世界の人間の性格が真逆になってしまうのです...これが貴方の彼女さんが、貴方を殺してしまった原因になります...」
「...という事は彼女は俺を殺したかった訳では無いという事ですか...?」

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