ハーメルン
牙狼〈GARO〉〜奏演〜
#2 要因

「ええ、ですから彼女さんの本心による行動では無いのでご安心してください」
「そう...ですか...」
「...鋼太郎さん?」
「よかった...ぅぐっ...よかっだ...」

俺は安心したのか涙が止まらず泣いてしまった
嫌いが度を越した訳でも無く、他の男にそそのかされた訳でも無かった。
事象のせいとはいえ、死んでしまったとはいえ彼女が手にかけた理由が分かってホッとしたのだ。

「良かったです、俺で」
「え?」
「殺されたのが俺で本当に良かったんです、他の人ではなく俺みたいなので」
「...貴方は平気なんですか!?今お伝えするべきでは無いですが、その事象によって殺された人間は誰の記憶に思い出される事もなく存在しない人間になってしまうんですよ!?貴方の友人や、両親、恋人の記憶から貴方は消えるんですよ!?」
「...だとしたら尚更良かったですよ。」
「...え?」
「彼女には罪の意識を抱いて欲しく無いんです、他の人と幸せになってくれれば、
それが僕にとって願ってもない本心ですから!」
「(彼は優しい...彼なら、我々の望みを叶えてくれるかもしれない...!)」
「雷郷 鋼太郎さん、貴方にお願いがあります。」
「...女神様からお願いってちょっと怖いですね...」
「失敬な!!...まぁいいでしょう、これは貴方にしか託せないと思ったから貴方にお願いをしています。」
「...そのお願いってなんですか...?」

「貴方には...とある融合した世界を救う騎士となって欲しいのです!!」




........え?

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