ハーメルン
スカジのお師匠様
イージス プロファイル


第三資料
オペレーターイージスの性格は温厚そのものであり、彼女が怒りの感情を見せたところを弟子のスカジすら見たことがないらしい。しかし相当な人見知りであるようで、初対面の人物と会話が成立することはごく稀である。スカジ曰く、弟子入りしてから始めの5年間はずっとこの様子であったらしく、彼女と気安く話し合える仲になるのにはかなりの時間が必要そうだ。イージス曰く、特別人が嫌いであるとか、苦手である訳ではなく、単純に何を話せばよいかが分からないらしい。ロドス内の子供におどおどしながらお菓子等をあげたり歌を披露したり等、不器用ながらも彼女の性格の良さが伺える。
普段は部屋の中でお菓子作りをしたり読書をしたり等趣味に興じてリラックスしているようだが、たちまち外に出ると気弱になりスカジの後ろに隠れながら移動することがほとんどである。なおそのたびにスカジはため息をつくが、満更でもなさそうである。あまりに積極的であるとイージスは奇声を上げながら逃げてしまうため、彼女に用事がある者は注意するべし。

第四資料
オペレーターイージスには本人が『魔法』と呼んでいる不思議な力が備わっている。武器や防具、食料を生成することが可能らしい。作られたそれらを精密検査してみたが特に異常は見当たらない。武器や防具はどこにでもあるような素材で作られており、食料の栄養価は非常に高いが、特別ありえないとされる程ではない。やろうと思えば同品質のものをロドス内でも作ることが可能だろう、赤字覚悟ではあるが。その力の出自は一切不明で、質量保存はどうなっているか、など、日々研究者達の論争は尽きない。
【権限記録】
この『魔法』という力は武器や食料を生成する程度のものではないだろう。スカジの佩剣はイージスが作ったものであるらしいし、あの演習の後に出された治療薬もそうだ。ロドスの最新鋭の機器と優秀な技術者ですら皆目見当もつかないなどありえるだろうか?
彼女はこうも言ったらしい、「鉱石病の治療法を作ることができる。」と。もしかしたらそれは、この力に由来するのかもしれない。もし、この忌々しい病が医療では治せないのだとすれば、それはどれほどの絶望なのだろう。
…否!そんなことはありえない!ここまでの短い間で分かったことがある、彼女は相当なお人好しだ。真に治せないものなど、彼女は既に根絶しているだろう。彼女を神などと崇めるつもりは毛頭ないが、「神は越えられない試練を与えぬ」とはよく言ったものだ。我々はいくつもの屍を超えて、これを成し遂げなければならない。…そうだろう、ドクター?
ーー████

昇進記録
私は本来、存在すべきじゃないんです。人は、自身の足で歩んでいかねばならない。たとえ、どんなに自身が弱くても、どんなに進むべき道が険しかったとしても、時に孤独に、時に周りと協力をして困難に立ち向かわなければなりません。そうして人は、人の歴史は間違いながらも成長していく。そんな場所に私が現れたらどうなるでしょうか?簡単です。皆、私という存在に希望を持ってしまう。私が全て解決してくれるから、自分はもう頑張らなくてもいい、と逃げ道を作ってしまう。それならば、初めからそんなものなんて存在しなければーーおや、どうしましたかスカジ?え、いやなんか怒っていません?いや、嘘じゃないですか、めちゃくちゃ怒ってるじゃないですか。え、なんで今叩いたんですか?別に痛くはないですがってごめんなさい!今のは私が悪かったです!痛かったです、すごく痛かったですから!だからなんでそんなに怒るんですか?怒ってない?嘘じゃないですか!

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