ハーメルン
山あり谷ありウマ娘 〜気付いたら脱サラしてトレーナーになった話〜
トレーナー「変わっていく為に」
ライス「うぅ.........」
桜木「泣かなくていい。一人じゃ無理だった。だから、これからは皆で変わろう」
ライス「え.........?」
また泣き出そうと俯かせた顔を、ライスシャワーは上へと上げた。月に照らされ、赤くなった彼女の顔が良く見える。
桜木「俺は今、チームスピカに居る。けれど、三年後は独立して、新しいチームを作る予定だ。どうだ?俺達と一緒に変わっていかないか?」
ライス「あわわ.........ら、ライスはその、とってもとっても嬉しいけど、でも」
ライス「ライス、本当にだめな子だよ?いっぱい迷惑かけるし、まともにレースも出られないのに.........」
桜木「安心しろ。ライスより今のうちのチームリーダーの方が迷惑かけるし、まともにレースできねぇから!」
ライス「っ.........!」
笑いながらそう言うと、彼女は息を飲んだ。そりゃ、自分よりチームリーダーの方がレース出来なくて迷惑かけまくりって言われたら、何も言えねえよな。
そう思いながら、彼女の表情を見ると、もう泣いていた女の子はそこには居なかった。
ライス「凄い.........お兄さまみたい.........」
桜木「お?ライスに兄ちゃん居るのか?」
ライス「へ!?ご、ごめんなさい!そういうわけじゃ無いの.........!」
慌てふためきながら両手を振るライスシャワー。ふむふむ、俺のお兄ちゃんパワーが炸裂してしまったようだ。自分で言うのもなんだが、結構面倒見の良い兄貴してたからな、俺は。
そう思っていると、ライスシャワーは立ち上がり、モジモジとしながら口を開いた。
ライス「えと、あの、それじゃあ.........よ、よろしくね。トレーナーさん」
桜木「ああ、一緒に変わっていこう!」
ライス「うん......!ライス、がんばるね.........!!」
力強くそう宣言するライスシャワー。ぎゅっと握りしめたその両手に、絶対に変わろうと言うライスシャワーの強い意思が、ひしひしと伝わってきた。
ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ......To be continued
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