10話 悪魔の実
○月〇日
Mr.1との合流をすっぽかした私は迷子のふりをして商船に乗っていた。
商船は良い。
割と頻繁に海賊に襲われる。
当然、商船にも応戦する戦力がある。
商船を襲うような海賊は小物だ。
負けることは滅多に無いらしい。
大物は自分で商売をする。
ただ、偶々乗っていた奴が海賊を倒せば感謝されるし、
賞金を受け取っても、海賊の積み荷を奪っても文句を言われることは少ない。
倒した時に強さを証明できるからだ。
バロックワークスへの嘘の謝罪と海軍への報告を行いつつ海賊を狩る。
本格的に怒られる前に悪魔の実が見つかるといいなあ、
と思いながら活動すること1ヵ月。
とうとう見つけた。
その海賊団は百獣海賊団の旗を付けていた。
結構縁があるなあと思ったら、なんと飛び六胞を自称するではないか。
前半の海にいるとは、何かの護送かな?
これは朗報だ。
懸賞金も高いだろうし、積み荷も良いに違いない。
もしカイドウが怒っても、バロックワークスを名乗ることで、
怒りはクロコダイルに向く。
海軍にもちゃんと報告してるから潜入が終わったら昇格もあるだろう。
一石何鳥だろ、と思いながらビビッてる商船の人たちをしり目に
敵船に乗り込む。
流石に前半の海の連中とも傘下の海賊ともレベルが違う。
とはいえ所詮は大看板の下。
原作でも微妙だった。
見聞色で探った感じ、平均的な海軍中将レベルってとこかな。
だったら私の方が強い。
ゾオン系の能力者だからか、無駄に耐久力は高かった。
流桜で内部ダメージを与えたあと、武装色でボコボコにしたのに、
何度も立ち上がってきた。
手加減も出来なかったから死んでしまったかもしれないが、
まあ大丈夫だろ。
さっそく船を物色。
そこで悪魔の実を見つけたのだ。
残念ながら悪魔の実図鑑を見たことはないので、
何の実かは分からないが、ルッチの言う通り弱くなることは無いだろう。
私はワクワクしながら実を少しだけかじった。
まっずい!
○月〇日
祝 悪魔の実の能力者!
とうとうやりました。
あの後、海軍へ引き渡して賞金を貰った。
バロックワークスの人間には額が額なので幹部が取りに来いと伝えた。
なるべく金は持ち帰れとセンゴク元帥に言われたからだ。
(ちなみに賞金額は4億だった)
賞金はMr.1と一緒にくるアンラッキーズが受け取るとのこと。
ちょうどいいので合流することにした。
まあ目的は果たしたのでちょっと遊んだら逃げるけど。
○月〇日
あれから数日。
合流する為の島に到着した。
そこで能力を試すことにした。
能力次第では船上で試すのは危ないしね。
というわけで試しに岩を殴ってみる。
覇気を使わなかったので普通に割れるだけだ。
おや?と思って手を覗き込んだら、手が爆発した。
わーお。
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