13話 一匹狼
○月〇日
恋人探し兼修行の旅。
私は大きな問題に直面していた。
この世界、サイズが大きい人は多いが、大概いかついのだ。
可愛らしくて大きい人に会ったことは無い。
少なくとも前半の海では。
新世界ならシャーロット家や魚人島に沢山いそうだなあ。
でも私は百獣海賊団に目を付けられてる気もする。
新世界で一人旅するにはもうちょっと実力が必要だ。
はあ、仕方ない。
当面禁欲生活を続けるか。
ちなみにあれから1ヵ月で10の海賊団を壊滅させた。
実力差が大きいのでなるべく無傷で捕えることを課題にしていたが、
今のところ敵味方無傷だ。
・・・海に落としちゃって海王類の餌になっちゃった人は何人かいたけど。
まあ不可抗力だ。
ボムボムの実も上手に活用できるようになってきた。
剣士たる私は爆発を攻撃より推進力として使う方が良い。
爆発はあくまでフェイントや目くらまし。
ある程度の実力があると爆発のダメージはすぐ回復されちゃうのだ。
格上には効きもしない。
ガープ中将のトラウマで思い知った。
推進力として使用した場合、速さが上がるので単純に威力があがる。
1秒間に数十回体を爆発させて放つ九頭竜閃っぽい技も考案した。
腕だけではなく足、腰、肩、腕を連動するように爆発させる高度な技術だ。
海軍に依頼して作って貰った耐爆服じゃないと全裸になる禁断の技だ。
現在頑張って練習中。
あと月歩と併用することで空を飛べる。
ちょっとした島くらいなら横断できる。
めっちゃ目立つけど。
剃と併用すると文字通り爆速で接敵できる。
踏み込みの時にクレーター出来るけど。
覇気も順調に成長している。
好きに島を往来できるおかげで、無人島で山をぶっ壊せるからだ。
ガープ中将の修行方法は正しかった。
トラウマだけど。
取り敢えず修行しつつ暴れまわるぞ！
○月〇日
今日も海賊を潰した。
原作のクリーク海賊団くらい沢山船が有った。
でも懸賞金は2000万くらいだった。
うーん微妙。
実力も相応だったし。
ちなみに賞金首を捕まえるとボーナスがでる。
単独で捕まえた場合、額の10％だ。
安く感じるのは、集団で捕まえるのが前提だからだ。
中将だと固定給も高いし融通も利くしね。
そんなわけで結構お金持ちな私。
シーザーみたいにガールズシップとメンズシップに問い合わせて、
カタログを見てみたけど、華奢で普通サイズの子しかいなかった。
禁欲と決めてもついついソワソワしちゃう。
あるあるだね。
というわけで使い道も無いので助けた村に寄付したり、
孤児院に寄付したりして感謝されるという娯楽に使ってる。
寄付は良い。
使わないものを上げるだけで感謝されるし名声も上がるし後腐れも無い。
ニュース・クーから新聞を受け取ると今日も私を賞賛する記事があった。
私の通り名は刀鬼だが、一部の地域では刀姫と書いてトウキと呼んでるらしい。
姫ときたかー。照れるなー。
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