ハーメルン
因縁の相手は階段
17話 革命阻止、そして成長

○月〇日



クロコダイルをボコボコにしてすっきりした私は、奴をわざと逃した。
その後ルフィに簡単に覇気のコツを教えた。
武装色と見聞色の修行の仕方も。
その上で、他に仕事があるからクロコダイルは任せると伝えた上で去った。

本当は去ってなんかいなくて、
その後のルフィ達の行動を観察するんだけどね。

クロコダイルの気持ちも分かる。
白ひげはあまりに圧倒的だから古代兵器の力を使って勝とうという気持ちは。

でも自分も磨くことも情報を集めることも大事だ。
能力が強力すぎて視野が狭くなったのかな。
せめて覇気の存在を知っていれば全然違ったのに。


という訳で今回の苛めにも似た行為を行った目的は
ルフィの強化だ。

期待する結果はエースの生還である。

別にエースを助けたい!とかは無い。
私はこの世界を楽しみたいだけだ。

しかし、どうしても原作の流れを壊すのに恐れがあった。
化け物ばかりの世界だ。
ルフィが死ぬことでカイドウが世界を征服して恐怖政治!とかあるかもしれない。


だけど、もう、あれだ。
飽きた。


私は強くなった。
世界を一人で旅できるほどに。
悪魔の実も食べた。
もう当初の目的は達成しているのだ。
(恋愛に関しては未だピンとくる出会いがないが、
焦っているわけでもない)


そうなってくると、この世界に対するワクワクも減ってきたのだ。
漫画で見た場所の観光とかしたい。
でも原作を壊したくない。
そんな思いにとらわれていた。


そこでエースだ。
私は直接助けない。
海軍だから、むしろ妨害する側だ。

しかし、頂上戦争でルフィが覇気を使えたら。
そんなIFを見てみたい。

ルフィを強化した結果、エースが助かれば私は自由に動く。
ぶっ飛ばしたい奴をぶっ飛ばし、助けたい人を助ける。
アーロンの時みたいに我慢しない。

ルフィを強化してもエースが死んだのなら原作死守だ。
でもそうなったら海軍引退してそこらの島で王様にでもなろうかな。
私なら天上金払わなくても治安維持できるだろうし。

このコイントス。
どっちに転ぶかな?



というわけで一味とバロックワークスの幹部との戦いを見守る。
ここはほぼ原作通りだ。
ゾロとナミだけはゾロがMr.1を瞬殺したのでトゲ女もゾロが相手にしていた。
幼少期に私と死別していないからか、ゾロは戦う女には容赦ない。
いや、別に斬ったりはしないけど。
トゲを斬ってから腹パンKOでフィニッシュだ。
やるじゃんゾロ。


そこから反乱軍と国王軍が衝突し、
ルフィとクロコダイルの2回戦が始まった。

クロコダイルは私のせいでブチギレ状態。
ルフィは覇気を感じつつも制御はできていない。
その代わり原作通り水で武装してる。


うーん、おちょくりすぎたかな。
まだクロコダイルが格上だからルフィが毒で殺されちゃうかも。
危なかったら助けようと構えていると、ルフィの才能が覚醒したのか、
クロコダイルに良い一撃が入った。覇気の籠った一撃だ。

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