ハーメルン
因縁の相手は階段
2話 覇気を鍛えつつ六式を学ぼう

〇月〇日

武装色と見聞色を鍛えつつ走り込みや素振りで体作り。
ゾロは特にへこむこともなく道場に来ている。
まあ未だ女が男がって歳でもないしね。
子供の2年は相当だ。

しかし、だんだん修行に飽きてきた。
剣術の修行はお父さんとか他の大人が付き合ってくれるけど、
武装色硬化なんてしたら修行にならない。
振るうでもない力を育てるのは何というか退屈だ。

見聞色は感じとる範囲の広さや維持できる時間が延びるので成長を実感できるが、
武装色は岩とか木を砕くくらいしかできない。
岩程度じゃあもう苦労しないし、
かといってガープみたいに山を砕くわけにもいかない。
一応周りの大人には覇気を秘密にしているのだ。
これは課題だな。

取り敢えず見聞色が得意らしいし、そっちを頑張ろう。



〇月〇日

なんやかんやで1年。
9歳になった。
階段から落ちるまで2年だ。

見聞色は順調に成長しているが武装色は微妙だ。
一応木刀を武装色硬化して薪割りしたり、石を砕いたりしてる。

正直私の見聞色なら武装色はそこそこでも十分戦える。
未来予知は出来ないが何でも斬れるし身体能力も侍の血統だけあって凄い。
石川五右衛門みたいに一瞬で敵10人の服だけを斬るとかも可能だ。

でも、それじゃあ格上の覇気使いには攻撃が通じない。
会ったことは無いから分からないけど、多分ヴェルゴさんも斬れない。

あーあ、ガープとか急に現れて試合できないかなあ。
そんなことを考えながら試合を挑んできたゾロの木刀2本を叩き切った。
7歳のゾロはちょっと泣きそうだ。
頑張れ少年。



○月〇日

当然ガープが現れたりはしなかった。
武装色の良い鍛錬方法は浮かばないままだ。
なので少し考えを変えてみた。
くいなの敵といえば覇気使い以前に階段だ。
よって決して階段に負けない技術が必要だ。

そこで六式だ。
鉄塊は武装色らしいから使える。
指銃も多分指だけの武装色だろう。

紙絵はよくわからん。
けど、見聞色に適正のある私には不要かな。
だからパス。

嵐脚もいらない。
だって剣士だし。
斬撃なら剣で飛ばせる。
よってパス。

残るは剃と月歩。
この2つを覚えたい。
特に月歩。
これさえ習得できればどんな高さの階段から落ちても大丈夫なはずだ。
それに悪魔の実を食べる予定だから海に落ちるリスクを減らせる。
一石二鳥だ。

剃だけは明確に使い方が原作に描かれていたのでついでに覚えることにした。
ルフィが見ただけで使えてたし楽勝だろ。
よしやるぞー!




○月〇日

フラグかと思ってたけど剃は本当に楽勝だった。
休まず鍛え続けた私は既に超人だったということか。
でも速度は練習次第で上げれそうだな。
速いに越したことはない。
日々の練習に取り込もう。

ちなみに月歩は原理がよくわからん。
取り合えず空中で2段ジャンプしようと頑張ってるけど成果なしだ。
11歳になる前に覚えたいな。

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