第九話〜お茶会そして化け猫〜
妖華side
「ふぅ、こんなもんかな、お疲れ様魔理沙」
「つ、疲れた〜」
あまりにも汚くて始めた魔理沙の家の掃除は30分くらいかかってしまった
でも、そのかわりにかなり綺麗になったと思うな…
『終わったよ〜』
「!!」
「どうしたんだ?」
あれ、気づいかれちゃった
「半霊から思念が送られてきたからびっくりしちゃった」
「ん?ってことは半霊がワープしてくるのか」
「そういうこと!
ん〜よいしょ!」
僕の体からスルッと半霊が出てきた
「え、そうやって出てくんの!?」
魔理沙が驚いている、言ってたと思うけど?
「言ってなかったっけ?分体と同じようにボクに戻ってから出てくるんだよ」
そういうと魔理沙は悩んた表情をしていて、少し経ったあとに
「説明不足すぎるだろ!お前」
と言われてしまった
「だって、魔理沙理解してたからさ〜」
「もうそれでいいよ、なんか疲れた」
掃除もして疲れきっている魔理沙がソファに座りながらそう言った
「じゃあ、ちょっと待ってね、今からお菓子作るから」
そう、元はと言えばお礼をしに来たんだよ
「そういえばそのために妖華は来たもんな、家にあるもんは適当に使っていいからな」
「わかった」
さて何作ろうかな、さっき強力粉とかがあったから、パイでも焼こうかな
お?リンゴもあるじゃんアップルパイにし〜よう
少女調理中…
「魔理沙〜、出来たよ〜」
アップルパイと紅茶という簡単なものしか作ってないけどお茶会するには十分だよね
「さっきからいい匂いしてたから、楽しみだよ」
ボクはテーブルの上に紅茶とアップルパイを置いて椅子に座った
「めっちゃ美味そうだぜ」
そう言ってくれるのはうれしいね
「まあ、食べようよ」
「そうだな、それじゃあ「いただきます!」」
少女食事中…
「いや〜、美味かった、ごちそうさま」
「お粗末さま、そろそろ帰らないと行けないからボクは行くね」
さすがに帰らないと幽々子様に怒られるかもしれないからね
「おう、気をつけて帰れよ、またな妖華」
魔理沙が手を振りながらそう言った、またねか…、思わずクスッと笑ってしまった
「うん、またね、魔理沙」
ボクも手を振って魔理沙に別れを告げた
…今日は楽しかったな〜、こんないい人に会えるなんてね
「さてと、急がないと妖夢に怒られちゃう」
ボクは白玉楼へ飛び立った
魔理沙と初めて会ってから約1ヶ月程が経った
初めてと言っている程なので今でも買い物に幻想郷に行く時には毎回と言っていいほどあっている
「お姉ちゃん急いでください、今日は橙ちゃんが遊びに来るんですから」
そう、今日は久しぶりに橙ちゃんが遊びに来る日なのだ
今、ボクたちは春を集めているのをバレないようにしているのだ
「ちょっと待って〜、もう少しでここは終わるから」
とやっていると、コンコンと音がした
橙ちゃんがもう来てしまったらしい
「お、お姉ちゃん、ど、どうしましょう!」
妖夢が慌てている、半人半霊の性質に普通はそんなことにはならないはずなんだけど、まだまだ精神力が足りないね
「大丈夫、ここは僕に任せて」
と言い、ボクは玄関に向かった
「遅れちゃってごめん…うわっ」
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