ハーメルン
チームハダルとそれにまつわる短編集
彼と2つの出会いと1つの別れ その5


本当はすぐに決めた方が良いと個人的に思うんだが、これはウマ娘の人生を左右する話だからな。いや、ライスシャワーは迷いすぎてグダりそうだから早めに決めた方がいい気がしてきた。

「決めましたっ!」

「うわ、びっくりした…思った以上に早かったな。誰を選んだんだ?」

ライスシャワーが差し出した契約書に書かれていた名前は……

「え…なんで…?」

『春雲 雪』

「トレーナーさん、私のトレーナーさんになってくれませんか?」

「え、えぇ?どうして俺を?いや、待って、どうして俺の契約書があるの!?」

ふと、笑われているような気がして、3人のトレーナーを見て確信した。こいつら、自分の契約書を渡す時に俺の契約書を混ぜたな…!いやいや、何で俺の契約書を他人が持っているんだ?あ、

『ふふ、雪さんは担当するウマ娘を早く見つけてくださいね?いいですか?』(朝の校門で言われる事)

『承諾ッ!春雲雪トレーナーの担当契約書を発行しておこうっ!』(想像)

学園の運営コンビぃ…それは権力乱用だろ…

「春雲、ライスシャワーが選んだのは春雲だ。トレーナーとして、応えてあげなさい」

「東条トレーナー……」

選ぶのはライスシャワーだ。そして、ライスシャワーは俺を選んだ。

「俺はそんなに良いトレーナーじゃない。」

「ライスは1週間もトレーナーさんと一緒に過ごして、トレーナーさんの事を全部分かったわけじゃないけど、トレーナーさんは少しイジワルな人でとっても優しい人なのは知ってるよ…?」

俺はウマ娘に逆らうことが出来ない。で、俺はライスシャワーに選ばれてしまった。

「……いやになったら、すぐに契約切って良いからな。ん。」

もう、手を差し出すしか、俺には選択肢が残っていなかった。

「…はわぁ!ライスをよろしくお願いしますっ!お兄さまっ!」

その呼び方は止めてくれ、本当に止めてくれ……まぁ、その笑顔が見られるなら…少し良い…のかな?俺は担当を持っても……

「長い長い見習い期間だったな、春雲?」

多分、これは東条トレーナーが主犯だな?綺麗に嵌められてしまった。これがレースじゃなくて本当に良かった。策士、策に溺れるなんて最悪だ。

「フォーマルハウト、シリウス、リギルのトレーナー方?言っておきますが、」

「俺にライスシャワーは譲ったこと、後悔しますよ?」

「「「シニアの舞台で待ってる」」」

こうして、俺は
















最初の間違いを犯してしまった。




そして、今。

ザー

ザー

俺は雨の中、また一人だった。

[9]前 [1]後書き 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:6/6

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析