アタシの生き方、アタシの生き様。
「……思えば随分遠くへ来たモンだ」
元々アタシはただの人間だった、それがある時気付けば着の身着のままで見知らぬ土地に放り出され、そこで仲間と共に世界を元に戻す戦いに身を投じたりして……全てを終えたと思えば、今度はアークスシップの中。
前の世界でどうにか日銭を稼いでネカフェ暮らしをしてる最中、元の世界のPSO2のアカウントが何故か使えた時から嫌な予感はしていたが、まさか本当にオラクルに飛ばされるとは思わなかったな、それも今度はプレイヤーキャラクターに転生と来たもんだ。
そう、この『セキレイ』という身体は手塩にかけて育て上げた自キャラだった。装備品もアイテムもまるっと引継ぎだ、至れり尽くせりだ、世界が世界じゃなけりゃな!!
ちなみに名前の由来は鳥の『鶺鴒』じゃなくてアタシの本名が『関 怜』だったから。まさかの本名プレイだぜ、笑えよベジータ声PSO2に出てくるキョクヤというキャラクターの声があの人の声。。 ……ん? ネットリテラシー?
大丈夫だ、(誰だろうと鳥の方しか連想しないから何も)問題ない。
いやぁそれにしてもあの時は参ったね、立場がゲーム時代でいう安藤安藤 優。ファンタシースターシリーズにおいてユーザーがつけたプレイヤーキャラに対する通称。PSUのスタッフクレジットで表示された『AND YOU』からきている。じゃなくて、アタシは主人公と同期のアークスだったからな、ある意味立ち回りに非常に困っちまった。
本当に、一歩間違えりゃどうなってた事か……そこら辺を実はこっそりフォローしてくれてたらしいシオン全知存在。色々やりながらオラクル船団の管理統制を行っていたすごい存在。初代マザーシップそのもの。には、絶対に足を向けて寝れないね。
結果的に、プレイヤーキャラが二人に増えたような状況を生かして救えなかった筈の命を救えたりしたからな。
そう、死ぬはずだったヤツをいっぱい救って来た、オラクルでも、その前の世界でも。
とにかく必死だった。死んでしまうキャラがかわいそうだったからとか、もしこのキャラがこの時も生きていればどんなifが見れるのだろうとか、そんなチープな気持ちじゃない。
アタシ自身が今のこういう状況に置かれる事になる前、相手の都合で理不尽に命を奪われた身だったから……誰かの都合で理不尽に命を奪われた彼ら・彼女らの事が、他人事とは思えなかったんだ。
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