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■祥鳳さんのめだま焼き■
閲覧危険度★★★★★
祥鳳さんのめだま焼きについて語る前に一つ、彼女の妹―――軽空母瑞鳳がたまご焼きを作るのが大得意なことは多くの提督が知っていることだと思います。なるほど妹瑞鳳がたまご焼きを作るのが上手なら、その姉祥鳳はめだま焼きを作るのが得意なのかなとあなたは思われるかもしれません。実際、横須賀や佐世保、大湊などに所属している瑞鳳が各々自分の作ったたまご焼きの出来栄えを日々カメラに収めてネット上に公開していることを踏まえれば、どこかの鎮守府に所属している祥鳳が同じように得意料理…めだま焼きを作ってネットにあげている…この祥鳳さんのめだま焼きはその検索ワードなのだ…と考えるのが道理でしょう。結論から言うとこの検索ワードを入力し、はてさていったいどんなめだま焼きが見られるのだろうと期待を込めて画像を閲覧した提督の多くは食欲不振に見舞われました。祥鳳さんのめだま焼き…それは祥鳳が丹精込めて作っためだま焼きではなく、文字通り彼女の眼球を指しているのです。このワードについて画像検索をすると、ドラム缶や木箱が無造作に置かれたどこかの工廠と思われる場所にて黒煙立ち込める中、両手で顔を覆う祥鳳の姿、もしくは本来あるべき場所から飛び出して下に落ちた眼球らしきものが今まさに火に巻かれようとしている画像が主に表示されます。これらの画像の出処についてははっきりとは分かってはおらず、ネット上にアップされた当初はさまざまな噂や憶測が飛び交っていましたが、現在は●●●●年に起きた○○泊地における工廠の爆発事故を映したものだとされています。
■早起き川内ちゃん■
閲覧危険度★★
これは●●●●年に○○警備府の当時の提督だった□□□□が所属する艦娘たちの生活習慣の矯正を狙って独自に行ったとされるキャンペーン『早起きは三文の徳WEEK』のイメージキャラクターとして当時同警備府に所属していた軽巡川内を模して作った人形のことを指しています。これに関しての記録はデマやガセが多いとされていますが、唯一、当時の様子を知る艦娘Aが生前にインタビューに答えたものだけがこの早起き川内ちゃんについての真相を知る手掛かりとなっています。ただなにぶん古い記録である為、記憶媒体の劣化から生じるノイズにより聞き取れない部分も多いようです。彼女の証言のうち現段階で分かっているのは、手芸が得意だったという□□□□が手のひらに載るくらいのサイズの人形―――川内に模したものを作り、キャンペーン中は終始執務室の自身の机の上に飾っていたということ。マスコットキャラクターとしては大成功だったようで艦娘たちからは早起き川内ちゃんと親しげに呼ばれ、彼女のお陰もあってかキャンペーンに熱心に取り組む者が多かったこと。しかしながら当のモデルとなった川内は夜戦好きで、日頃から夜更かしも多く、それを皮肉って提督が自分をモデルにしたのだと不満を漏らしていたこと。また本来であればキャンペーン終了と共に倉庫にしまわれる予定だったのに、多くの艦娘からの希望でキャンペーン後はそれを執務室の机から食堂にある棚の一つに置くことになったこと。そしてそれが突然食堂の棚から姿を消し、警備府の倉庫その奥深くに厳重にしまわれてしまったということです。なぜ人気のあった人形が急に遠ざけられたのかについてはまだ分かっていません。このワードについて画像検索をすると、早起き川内ちゃんと思わしき人形とそれを取り囲んで笑顔を浮かべている艦娘たちの白黒の写真がヒットします。
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