日記3
しかしスカウトというのは実際運に左右されるものであり、そもそも彼と俺が出会えるかどうか、という話もある。
また、俺の実力がプロデューサーのお眼鏡に適わなかったりしたら。
俺の努力が足りないせいで、あさひのアイドルとしての道が途絶えたりしたら。
一体どうやって、彼女の体を乗っ取った責任を取ればいいのだろうか?
考えるだけで、嫌になる。
◇◆◇◆◇
某日、283プロダクション事務所内にて。
ある二人の男が、社の将来に関わる決断を下そうとしていた。
「――新しい子をスカウト、ですか」
「ああ。この283プロもようやく軌道に乗ってきた。ここであと一押し、実力のあるアイドルを手に入れたい。お前の人を見る目を頼りにしているぞ」
彼女との出会いは、もうすぐそこにまで迫っていた。
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