ハルウララさんじゅういっさい そのさん ツバメの苦悩
ハルウララのトレーナーは悩んでいた。
自分はこのままでいいのかと。
トレーナー……仮にウララTとしておこう。
トレーナー養成学校を優秀な成績で卒業し。
輝かしい未来に胸を弾ませ、トレセン学園に向かったあの日。
彼の人生はとんでもない勢いで狂ったのだ。
彼女から渡された一枚のDVD。それを眺めつつ。
あの日の事を思い出す。
「ねぇねぇ、あなた、トレーナーさんかなっ?」
理事長への挨拶を終え、デビュー前のウマ娘のスカウトをしようと学園内の練習場へ向かう途中。
三女神の噴水の前で、彼は運命と出会った。
掛けられた朗らかな声。
視線を下げると、満面の笑みを浮かべた、愛らしい桜色のウマ娘。
さてはデビュー前の娘か。
彼は、自分は新規に採用された、新人トレーナーであると答えた。
幸先が良い。彼女の資質についてはまだわからない。
だが、見るからに素直そうであり、社交性も高そうだ。
彼女自信に素質が不足していたとしても、友人を紹介してもらうことも出来るだろう。
そして何よりロリロリしい。
彼はロリコンだった。
慎重に飴を与え、ベンチまで誘導。
まずは親交を深める。
焦ってはいけない。
まずは天気の話から。
いい天気だな。
「うんっ! ウララ、晴れの日はぽかぽかして好きだよっ!」
とても良い返事だ。やはりロリはいい。
名前はウララというらしい。可愛らしい名前だ。
この間天気の話を振った同期のヒト雌など、つまらなそうな顔で、それで? などと言ってきたのだ。
やはり女は15歳まで。
彼の信念である。
だが、ここで問題がある。
ニシノフラワーなどの飛び級組を除き、トレセン学園に所属するウマ娘の最低年齢は15歳。中等部1学年だ。
つまり、彼は1年担当した時点で、相手に対する熱意を失う運命にある。
何故トレーナーになったのか。
だが、彼には秘策があった。
(賞味期限が切れてもロリのままなら愛せる……!)
そう。彼は己の熱意を保つため。
なるべくロリロリしいウマ娘を探していたのだ。
そこに現れた桜色。
この娘なら、15を過ぎても愛せる。
確信できる。
彼はいきなり現れた運命の相手を逃がさぬため、変質的なねちっこさで彼女との会話を続けた。
趣味は。
「お料理と、お昼寝!」
およめさんに向いている。
お昼寝姿の写真はとても彼のロリコン心を満足させるだろう。
グッド。トレーナーポイント10点加算。
得意なバ場と脚質は。
「ダートで、差し! 距離は短い方が得意だよ!」
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