ハーメルン
踏み台婚約者は竜血令嬢を堕としたい
令嬢「なんか聖女ちゃんのほうが相棒っぽい?」

 しくった────!!

 いや、即死はまぬがれたが。
 アーノルドの狙いは一点。心臓だった。
 それを剣でいなそうとしたのだが、いなしきれなかった──!!

 横滑りして、脇腹を貫かれた形だ。
 とはいえリリカの魔力を得ている俺はこの程度では死なない。

 この負傷も、数十秒程度で回復する──が。
 アーノルドはまだ一撃残している……!!

 交錯し、脇腹を貫きながら後方へと飛んでいったアーノルド。
 不安定な姿勢でなんとか振り返ると再びこちらに向かっている。

 このまま、では、首を刎ねられて、負ける。

 リリカほどの不死性は俺にはない。
 致命打を喰らえば終わりだ!

 だが、どうする。脇腹の傷は洒落にならない。
 体に力が入らない。アーノルドがあと数瞬で俺を叩き切るだろう。

 ────にしてはやけに遅く感じる。
 いや、俺が更に速くなっているのか。

 アーノルドに次の次はない。
 あれほどの魔力を一度に使って、更にその先へと動けるわけがない。

 つまり、俺の勝利条件は。
 この攻撃を避けることのみ。

 ………そんなもので満足できるのか?
 リリカの力を借りてまで、やることが相手の自滅待ちか?
 ────そうじゃないだろ!!

 相手の全力を打ちのめしてのみ、恩義に報いることが出来る。
 ならばどうするか──。

 考えろ。アーノルドは何をした。
 一瞬にかけて、全魔力を一撃に注ぎ込んだ。

 だったら、俺も──。同じことをしてやればいい。
 この傷さえ治れば、後はもう大丈夫だ。

 俺自身の魔力をすべて使い尽くし。
 ()()()()()()()()()()()──!!

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