ハーメルン
白玉楼での出来事
Covert operation

あの亡霊が毎回お仲間を増やしている訳でもあるまい。
もしかしてあるのではないか?
この冥界から逃げる方法があるのでは?
それなら白玉楼の何処かに文献があるはずである
よし探そうすぐ探そうなんとしてでも探そう
その前に彼女を撒いてしまおう
私は屋敷の中に入る…ただし靴を脱いでから
そうしたら手頃な部屋に入り込む
その部屋の中には箪笥が数個にクローゼットが一つある
さてどうやって隠れようか。
そうだ!こうやって隠れよう!





「も〜い〜かい?」

よく無いので来ないでください

「いいのね入るわ〜」

よくねぇよ

この亡霊はマイペースすぎるだろう
この方に仕えるとすれば相当な覚悟が要る…

主に精神的な覚悟が
絶対に短気な従者では務まらないだろう
途中で放り投げてしまうんだろうな
こんなことを言っているうちに襖が開く
中から出てくるのは亡霊の姫君。
人魂はいつもついてきているらしい
ギシギシと畳が軋む音がする

…ちなみに隠れているのは畳のしたである
凄い、蜘蛛の巣1つもねぇ

「うーん、流石に箪笥の中にはいないわよねぇ〜」

にしても妙に間延びした声だ
こっくりと首が船を漕いでいる
亡霊はクスッと笑うと

「ここには居ないのかしら〜」

と部屋の真ん中に行って止まる
ちょうど私の真上だ



…あれ?この亡霊もしかして下着履いてないの?
大事なところが丸見えなんだが…
桜色の蠢く肉が、真上に…


と、いきなり仰向けになっている私の顔の横に何かが落ちる
それは粘着質な液体だった。
液体から発せられるムラムラする匂い
まさかそんなこと…

「ん…」

突然亡霊が地面に座る
手を秘所に当ててに規則的に動かしているのだ
クチュクチュといういやらしい音が響く

「あぁ…ん…くぅ…」

目を瞑って頬を赤く染めている亡霊
その股から溢れる液が畳に落ちて…

その合間から、更に下に落ちて、私の頬に
…私も声を出したいよ
でもだしたらこれは確実にまずい
目に前で自慰をされる
要するに生殺しである

「はぁ…あぁ…!」

ピクリと大きく体を震わせるとぴたりと止まる
股から溢れる白くドロドロの液体
それが畳を通って私の顔にかかる
なんだ、これは
亡霊も人も同じ構造をしているのかね、はぁ
勘弁してくれや
今すぐ顔を洗いたい
幸運なことに池の水源が近くにある
私はそれに這うようにして近づいて行った
ズズズと服と地面を擦りつけながら這う
目の前に水源が見えてきたので手を伸ばす

ピチャピチャと水の跳ねる音

手には水の冷たさが染みていく
そしてそれを顔にかけて拭う
冬でも無いのに水がとても冷たい
でもこれで眠気もスッキリしたんだ
私は縁側から這い出ると、服の汚れをはたき落として縁側から屋敷の中に入った

…誰かが縁側に上がって来ているのを知らずに

今私は端っこあたりの部屋の中にいる

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