逃げてたワケ
「魔物に襲われた、と―――何でそうしてまで隠すんだ?親父さんがその吹奏楽器?ってヤツが嫌いなのか?」
「それは…そうじゃないんだけど…ちょっと事情があって…」
「―――いいよ、無理には訊かないから、レントも無神経に触れない、いいわね?」
「おっとすまねぇ…」「分かってるよライザ」「あぁ」
「ううん…私の方こそ、こうして持ってきてるのに、中途半端に隠したりして、ごめんなさい…」
「それよりさ、折角持ってきてくれたんだから、ちょっと聴いてみたいな!」
「ご…ごめんライザ…まだ…ちょっと恥ずかしいから…今度ね?」
「無神経はライザの方なんじゃないの」
「そこ、うっさい!」
「ふふふっ…これからも時々、遊びに来ていいかな?」
「言っただろう、仲間だって―――いつでも気軽に出入りすりゃいいさ」
「ここ、あたしの家なんだけど…まぁ、いいけどさ…」
こうしてライザたちは、新しい仲間、クラウディアを加え、日々を過ごすのであった
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