ハーメルン
ニューサトシのアニポケ冒険記
#006 『バトルしよーぜ!』

 10歳 δ月ζ日 『ニビシティ ジム戦 VSタケシ 後編』

 タケシとのジム戦を終えてジムから出ると、原作通りに無能の親父が「うちにきなさい」と声をかけてきたので、大人しくお世話になることにした。

 確か、水車発電施設でピカ様をパワーアップするイベントがあったはずだ。
 ぶっちゃけ、タケシとのバトルには何の役にも立たないだろうが、『10まんボルト』を早い段階で覚えられるのはアド過ぎる。

 どうやらこのおっさんもバトルを見ていたようで、「良いバトルだった。次は勝てるかもな」と声をかけてきた。いや、まぁ実際追い詰めていたが、レベル差があったおかげでもある。本気のメンバーを見るのはいつになることやら。

 しかし、このおっさん本当に無能だな、さっさと家帰れよ。別に聞いてもいないのに、何でタケシの身の上話なんか聞かされなきゃいけないんだよ。ピカ様の強化に繋がるから黙って聞くが、これがなかったらお前ぶっ飛ばしてタケシの前に放り出す所だったぞ。

 夜、水車発電施設でピカ様の強化イベントをこなす。
 水がないので人力発電だが、マサラ人の体力を舐めてはいけない。これくらいなら余裕でこなせるぜ。

 途中、カスミさんが自分のポケモン使えば楽に勝てるとこちらを誘惑してくるが、流石にそれはトレーナーとしてどうかと思うので丁重にお断りさせて貰った。

 明日か明後日には『なみのり』も手に入るしな。

 何故かカスミさんがまた鬼のように怒っていたので明日会うのが少し怖いぜ。



 10歳 δ月η日 『ニビシティ ジム再戦 VSタケシ』

 昨晩、無事にピカ様も『10まんボルト』を覚えることが出来たので、ポケモンセンターに戻ってポケモン達を休ませることにした。
 遅い時間だったが嫌な顔一つせずにポケモンを預かってくれるジョーイさんマジ天使。

 そのまま一晩休ませて貰うと、朝一で爺から『なみのり』の技レコードが届いた。どうやら特急ピジョット便を使ってくれたおかげか、一日で届いたようだ。助かったぜ。
 すぐ爺に連絡してお礼を言う。向こうも約束を果たしてくれたので、そろそろ爺呼びから博士呼びにランクアップさせることにした。

 博士曰く、シゲル達はもうおつきみ山の前らしい。俺も『なみのり』を手に入れたし、これ以上ここで足止め食らってる場合じゃないな。
 センターにある機材で技レコードを使い、ピカ様に『なみのり』を覚えさせる。これでタケシを蹴散らしてやるぜ。

 再戦のために必要な準備を全て終えると、自信満々となったピカ様を連れて、もう一度ニビジムに向かう。

 そのままジムの門をくぐると、俺の顔を見たタケシがこちらに走ってきた。やる気満々だな。俺も昨日までとは一味違うぜ?

「サトシ、待っていたぞ」

 そう言いながら、タケシが「忘れ物だ」とこちらに手を出してくる。見ると、手のひらの上にジムバッジが乗っていた。え、くれんの? なんで?

「昨日の試合、勝ったのはお前だ。弟達の邪魔がなければ、ピカチュウの攻撃で俺は負けていた。ジムリーダーの視点から見ても、お前のポケモン達はしっかり育てられていることがわかる。バッジを渡す理由としては十分だ。本当なら昨日渡したかったんだが見失ってしまってな」

 あー、無能のおっさんと一緒に居たからな。普通はジム戦が終われば真っ直ぐポケモンセンターに帰るものだし、タケシもポケモンセンターに行ったのだろう。

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