ハーメルン
生徒会長が栞子なのは間違っている?
第一三幕「栞子と蝶が病院にいた結果」

「……蝶さん。目を開けて下さい。貴方を引いた車の運転手は両親を脅して姉と協力して訴訟しました。二度と出られないほどの判決を受けてますから、貴方と私を邪魔するものは同好会の皆さんくらいです」
「せつ菜さんに手荒な真似はしたくありません。一回せつ菜さんのバストサイズに嫉妬してわしわしMAXしたくらいです。あと、カッターナイフを首に突き刺して脅したくらいです。愛さんと、せつ菜さんも、心配してますよ。だから早く目を覚まして下さい。じゃないと……キスしますよ。ベロチュー……しますよ」
「だから……お願いだから、目を覚ましてください……」
「……」

 うわぁ、すっごい起きづらい。え? 何? 俺が意識不明の時にそんな事になってたの? 三船家怖いんだけど。いや、この場合は栞子が怖いのか。
 というか意識不明の人にベロチューすんなよ怖いよ。後、せつ菜さん御愁傷様です。

「……ずいぶんと、物騒な単語が……聞こえたんだが」
「起きてたのなら、早く目を開けてくださいよ。今このカッターで首切る途中だったんですから」
「やめなさい。ってか、何でカッター持ってんだ。服が私服なら生徒会も学校も無いだろ」
「ああ、そこの点滴切って空気入れてやろうかなって。心中エンドってやつです」
「やめましょうね」

 なんて事をしでかそうとしているのかこの少女は。コラ、悪戯っ子見たいに八重歯を見せて笑うな可愛いかよ。

「……お帰りなさい。蝶さん」
「お前なら飛び込んできそうだと思ったんだが?」
「怪我人にそんな事するわけないじゃないですか」
「マトモなのかマトモじゃねぇのかわからねぇなお前って」

 そう言って、俺は栞子の頭を撫でる。栞子は目を細め、気持ちよさそうに撫でられていた。

「にゃー……しおにゃんだにゃん」
「猫かよ」
「蝶さんの怪我が治り次第発情期になります」
「なるななるな」
「……蝶さん、私の為に身を削ってくれてありがとうございます。大好きです」
「……そりゃ、好きな人を守るのは当たり前だろ」
「……っ!? 今のもう一度言ってください!」
「……栞子を守るのは俺だ。誰にもその役目は渡さんよ」
「意地悪ですね」
「うるせぇ」
「……はい、蝶さん」
「あ? これは……」

 栞子の手元を見ると、そこには前に買って交換した翡翠のブレスレットがあった。

「車に轢かれたので、千切れてバラバラになってたんです。でも、せつ菜さん達に手伝って貰って、石を集めて、またあのお店でくっつけて貰いました」
「……ありがとう」
「貴方が私を守ってこのブレスレットや身体が粉々になっても、千切れても、私は絶対元に戻しますよ。なんなら次は私が貴方を守ります」
「身体はやめろよサイコパスじゃねーか」
「犯罪係数は上から79、56、78です」
「犯罪者だ!? 数値的に真ん中以外確実に犯罪者だ! ってかお前のスリーサイズじゃねーか!?」
「思ったんですけど、公式でスリーサイズ公開してもバストサイズって意味なく無いですか?」
「なんで?」
「だって胸ってトップのサイズとアンダーのサイズでカップランクが決まるんですよ? トップだけ公開されても無駄じゃないですか」
「ランク言うな……まぁ、確かにそうだったな」

 姉が言っていた言葉を思い出す。

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