ハーメルン
生徒会長が栞子なのは間違っている?
第二幕「三船の姉妹はヤベェよ」

「蝶さん、ライブどうでしたか?」
「ああ、いつも通りお前らしさが出てた」
「毎回その感想じゃないですか、もっと他にないんですか?」
「あー……まぁ、可愛かったんじゃねーの?」
「勃起しました?」
「頭割くぞテメェ」

 そんなカップル? じみた会話をしているが、2人は生徒会仲間である。今日は栞子から貰ったライブチケットを手にして、栞子のライブを見た蝶だが、このやりとりは既に数回ほど行われているのだ。因みに今日は生徒会ではないので、蝶はタメ口である。

「蝶さんが良ければホテルでもあの衣装着て腰振ってもいいんですよ?」
「もうお前生徒会長辞めたら?」
「そうなったら蝶さんを会長にして、私が副会長になります」
「こんな副会長いらねぇって言いたいけど仕事できるから言えない」
「蝶さんの方が出来ますよ。普通なら4時間かかる作業を1時間で終わらせてるんですから」
「だってその時墓参りあったし」
「……あ」
「いいんだよ気にしなくて。だから泣きそうになるな」
「すみません」

 そんな凹んだ栞子を尻目に俺は相変わらずパックの林檎ジュースをストローで一口飲み、言った。

「ほら、お疲れ会やるぞ、ラーメン屋でいいか?」

 女子をラーメン屋に誘うのはどうなんだという奴らに告げる。お前は間違っている。何故なら……

「ラーメン屋ですか! 久しぶりに行きたいです!」

 そう、栞子はラーメン屋をあまり経験していないからだ。そもそも栞子は三船家というなんか財閥ではなかったはずだけど確かかなり偉い家で、例えるなら……うん、お嬢だ。お嬢。だから、一般の店の常識が無い分、ラーメン屋とか俺達一般庶民の味を進めると喜ぶのだ。

 ☆

「……美味いな」
「……美味しいです」
「「……」」

 ズルズルっと啜りながらラーメンを食べている俺達はほぼ無言だった。お互い飯食ってる時に話すなと教育されてるからかわからんが、ラーメンを啜っている間俺達は無言だった。食べ終わった後に、栞子が口を開く。

「なんか、口を触手で責められてる気分です」
「例えもっと考えろよ。しかも俺達はその触手噛み砕いてるからな」
「くっ殺です。らめぇです」
「せつ菜さんは後でしばこう」

 誰だ栞子にこんな知識つけたやつはなんて考えなくても分かる。あのマイク(せつ菜)しかいねぇからな。

「ところで、この後どうします? 家来ます? デートします? ライブ成功しただけに性交でもします?」
「宮下さんの真似してるなら本人に土下座してこい、あの人顔真っ赤になるぞ」
「めっちゃgoingしましょうか」
「お前が言うと別の意味でしか無いんだよな」

 いつまでこのやりとりは続くのか。そんな事を考えながら俺は栞子を家まで送るのだった。

 ☆

「……んで、一ついいですか?」
「何?」
「何で貴方と俺がタイマンで話さなきゃ行けないんです?」
「別にいいじゃない。栞子の彼氏とはいつか合間見えないといけないから」
「彼氏じゃねぇです」
「三船家の言う事は絶対よ」
「アンタもう三船家から降りただろ」

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