ハーメルン
生徒会長が栞子なのは間違っている?
第七幕「優木せつ菜と話し中に栞子が来たら刹那に固まる空間がある」

「蝶さん! お久しぶりです!」
「久しぶりって、前に俺が生徒会の相談しに行った以来だから別にそんなに経ってねぇだろ? せつ菜さん……で良いんだよな?」

 学園内を歩いていると、今日は久しぶりにラノベオタク兼栞子と共にスクールアイドルであるポニーテイル? サイドテール? 髪型は分からんけど、そんな髪型の優木(ゆうき)せつ()に会った。普段は学園内を行き来してるのは中川菜々(なかがわなな)(本名)の姿であるのだが、今日は優木せつ菜の姿だった。

「はい! 今日は同好会があるので。蝶さんは栞子さんと一緒では無いんですか?」
「アイツは先に行ったぞ。なんか、練習します! なんて言って走って行きやがった」
「珍しいですね」
「アイツ曰く、「今度のライブも蝶さんに見てもらって理性を削ってもらいますから!」って言ってたぞ」
「栞子さんって蝶さんの事になると本当に変わりますよね」
「変態なとこは直してほしいけどな」
「私が蝶さんと話してるだけで眼のハイライト消えてますけどね」
「あんま言いたくねぇけどよ、嫉妬してんだとよ」
「何にですか?」

 せつ菜の疑問に俺は耳元で言ってみる。

「……その、なんだ……栞子はお前のバストサイズに嫉妬してんのよ」
「……っ! 男の人っていつもそうですね! 私たちのことをなんだと思ってるんですか!」
「パクるんじゃねぇ。だから言いたくなかったんだ。しかも俺は栞子を胸で選んでねぇから」
「栞子さんと付き合ったんですか?」
「付き合ってねぇけど」
「そこは付き合っててくださいよ。そろそろ私刺されそうなんですよ」
「なんで?」
「たまに栞子さんがぶつぶつ独り言を言っているので気になって近づいてみたんです。そしたら「……ウフフ、これでせつ菜さんから蝶さんを取り戻せる」とか、「私しか見られないように蝶さんを逆レイプ出来ます」ってカッターを研ぎながら言ってるので」
「今すぐ栞子を呼んでこい。そのカッター叩き潰してやる」

 知らなかった。そんな事になっていたとかマジで知らない。

「まぁ、確かにせつ菜と話したのが栞子にバレたら、毎回俺の耳元で「栞子好きだよ、栞子愛してる、栞子可愛い、栞子は俺の嫁」って栞子が耳元で自分で囁いてくるからな」
「確定ヤンデレじゃないですか」
「私だけの侑ちゃんでいて」
「やめましょう」
「まぁ、もう慣れたけどな」
「早く付き合ってもらわないと私がひぐらしに殺されるんですけど」
「やっと2人きりですね」
「学校の日はもっと嫌です! 早く栞子さんをお姉さんとしてではなく異性として見てくださいよ!」
「……おい、どういう事だ」
「……ひぃっ!? ご、ごめんなさい!」

 栞子がバラした? いや、アイツはそんな事しない。そんなペラペラと俺の過去を話すわけないよな? そう考えて少し声のトーンを下げたせいでせつ菜が悲鳴をあげた。その瞬間我にかえり、俺はせつ菜に謝る。

「……悪い、怖がらせる気は無かったんだが」

[9]前話 [1]次 最初 最後 [5]目次 [3]栞
現在:1/2

[6]トップ/[8]マイページ
小説検索/ランキング
利用規約/FAQ/運営情報
取扱説明書/プライバシーポリシー
※下部メニューはPC版へのリンク
携帯アクセス解析