ハーメルン
生徒会長が栞子なのは間違っている?
第八幕「黒のモンシロ、翡翠の栞」

「栞子さんちょっといいですか?」
「どうしたんですか? 蝶さん」

 栞子といつものように生徒会の仕事をやっていた俺はふと、栞子にある事を言ってみることにした。

「俺と付き合ってくれませんか?」
「喜んで。式と初夜はいつにします?」
「ごめん俺が悪かった」

 ☆

「さて、着いたぞ」
「ここは……」

 俺が栞子を連れて行った場所はブレスレット屋であった。またの名をパワーストーン専門店。

「占いは信じないのでは無かったのですか?」
「信じてはいないが、ただのブレスレットを買うよりかは何かしら効力のあるものを買っておくのは良いとは思わないか? RPGの装備と同じだ。ただ攻撃力の高い物だけではなくて、毒無効とかついてる装備の方がいいだろ?」
「なるほどですね。それで、どうして急に?」
「……まぁ、俺が欲しいだけだ。前にμ’sの希さんに会っただろ? その時に勧められてな。俺ももうすぐで大学に行くし、アクセサリーの一つや二つ持ってもいいかなって」
「……そうですか。それなら……」

「1人で買えばいいのに」と、言おうとした瞬間、栞子は口を閉じた。彼の目は嘘を言っている目だと長く蝶の隣にいた栞子は分かったからだ。

「それならなんだ?」
「それなら早く行きましょう。時間が勿体ないです」
「おう、そうだな」

 そう言って俺達は店に入った。

「いらっしゃいま……ひっ!?」
「おい怖がりすぎだろ」
「言ってませんでしたけど、今日貴方チンピラ見たいな格好してますよ。まぁ、そんな貴方も素敵ですけど」
「俺が何をしたっていうんだ」
「デートだからって気合い入りすぎでは? まぁ、嬉しいですけど」
「異性と出かけたのなんて姉さん以来だから何の服着りゃ良いのか分からないんだよ」
「だからって髪を七三分けにして、涼しげな黒の上下服、靴も就活用みたいな革靴履いてたら本当のヤクザですよ」
「ヤクザじゃねぇ。何で姉弟でこんなに顔の差が出るんだ。姉さんめっちゃ美人なのに。姉さんだけみんなから好かれてたのに……俺はヤクザ……」
「トラウマを自分で思い返さないでください。ほら、入りますよ」

 ☆

「という訳で俺はよく分からんから厄除け系にしたぜ」
「私もいいもの見つけました」
「真っ先に安産のものひったくるのやめてね」
「子供は三船翡翠でどうですか?」
「いい名前だけどなんで俺が婿行き確定なの?」
「あら? 別に私は貴方を婿にするとは言ってませんけど……もしかして、やっと貴方も三船栞子は門城蝶の物という独占欲が湧きましたか?」
「……別に、お前の事だから真っ先に俺の名が出そうだなって思っただけだ」
(……少しずつ蝶さんの意識は私に向いているようですね。これはこれで良い進歩です)
「とりあえず安産はやめておけ。学校でつけたら誤解を招く」
「それじゃあこれにします」

 そう言って栞子は翡翠……まぁ、簡単に言うと緑色だよな。そんなブレスレットを持った。

「そういえばさ、なんで栞子の曲って(あお)いカナリアなんだ? あおよりみどりじゃねぇの?」
「知りません。歌作った人に言って下さい」

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